介護施設のマッチングプラットフォーム、「ケアスル 介護」において、介護施設の入居経験がある方、もしくはその関係者250名を対象に、介護施設に入居するまでの介護体制に関するアンケートを取りました。
実際に介護施設に入居した時の年齢も伺ったため、これから施設を探す方は、ぜひ参考にしてみてください。
アンケート結果概要
調査の結果、介護施設に入居するまでは「デイサービス等を利用していた」方が約37%で最も多いことが分かりました。
介護サービスを利用していた方に対してサービスの利用期間を伺うと、「在宅介護で訪問介護系サービスを利用していた」と回答した方は「7か月~1年」の約33%であるのに対し、「デイサービス等を利用していた」と回答した方は、「2~3年」の約41%が最も多い結果となりました。
介護施設に入居した時の年齢を伺うと、「81~85歳」の約23%が最も多く、2番目に多い「76~80歳」(約20%)を足すと、80歳前後での入居がボリュームゾーンことが判明しました。
アンケート結果詳細
続いて、各アンケートの内容とその結果をそれぞれ紹介します。
Q1. 介護施設に入居するまでの介護体制について教えてください
事前調査で被介護者が「介護施設に入っている」または「入っていた(退去済)」、「被介護者を介護施設に入れる予定」と回答された方に対して、介護施設に入居するまでの介護体制(利用していたサービスなど)について質問しました。
回答内容 | 回答人数 |
デイサービス等を利用していた |
92(36.8%) |
なにも利用していなかった |
65(26.0%) |
在宅介護で訪問介護系サービスを利用していた |
54(21.6%) |
在宅介護で家族が介護していた |
32(12.6%) |
その他 |
7(2.8%) |
調査の結果、介護施設に入居する前は「デイサービス等を利用していた」と回答する方が36.8%で最も多く、約3人に1人が通所介護や短期入所宿泊介護といったサービスを利用していたことが分かりました。
次に多いのは「何も利用していなかった」の26.0%であり、約4人に1人が介護サービスを利用していないことが判明しました。
生命保険文化センターによると、人口に占める要介護認定者の割合は、80~84歳では25.8%、85歳以上でも59.8%であり、介護サービスを必要としない高齢者は一定数いることが、今回のアンケート結果からも想定されます。

なお、「その他」と回答した方には、下記のようなケースが挙げられました。
病院に入院していた
大学病院に入院していた
「その他」と回答した方は、病院に入院後、老健(介護老人保健施設)といった高齢者の在宅復帰・在宅療養支援を目的とした施設に移り住んだ方が多く見受けられました。

Q2. どのくらいの期間利用していましたか?
次に、Q1で 「在宅介護で訪問介護系サービスを利用していた」または「デイサービス等を利用していた」と回答した方を対象に、どれくらいの期間、介護サービスを利用していたか伺いました。
回答内容 | 在宅介護で訪問介護系サービスを利用していた | デイサービス等を利用していた |
1ヶ月未満 |
1(1.9%) |
7(7.6%) |
2~3ヶ月 |
3(5.5%) |
4(4.4%) |
4ヶ月~半年 |
10(18.5%) |
6(6.5%) |
7か月~1年 |
18(33.3%) |
17(18.5%) |
2年~3年 |
15(27.8%) |
38(41.3%) |
4年~10年 |
7(13.0%) |
20(21.7%) |
アンケートによると、「在宅介護で訪問介護系サービスを利用していた」と回答した方のサービス利用期間は「7か月~1年」の33.3%が最も多いことが分かりました。
訪問介護系サービスとは、ホームヘルプや訪問リハビリといった、自宅で家事の援助や介護を受けることができるサービスです。自宅にいながら介護サービスが受けられるため、両社は環境の変化に伴うストレスが少ないというメリットがあります。
一方で、「デイサービス等を利用していた」と回答した方のサービス利用期間は、「2~3年」の41.3%が最も多い結果となりました。
デイサービスやショートステイといった介護サービスでは、利用者の孤独感の解消や身体機能の維持のみならず、家族が一時的に介護から離れるレスパイトケアという側面も持っています。
介護度が上昇するほど、デイサービスやショートステイの介護負担限度額の利用回数も増えるため、訪問介護系サービスを利用する方よりも長期で利用するケースが多いことが想定されます。

Q3. 何歳ごろに施設へ入居しましたか?
最後に、在宅介護から施設へ移った時点における年齢をお伺いしました。
回答内容 | 回答人数 |
60歳未満 |
11(4.4%) |
60〜65歳 |
8(3.2%) |
66〜70歳 |
16(6.4%) |
71〜75歳 |
29(11.6%) |
76〜80歳 |
51(20.4%) |
81〜85歳 |
57(22.8%) |
86〜90歳 |
43(17.2%) |
91〜95歳 |
24(9.6%) |
96〜100歳 |
6(2.4%) |
101歳以上 |
5(2.0%) |
アンケートに回答いただいた方のうち、一番多かったのは「81~85歳」(22.8%)であり、2番目に多い「76~80歳」(20.4%)を足すと、約半数の方が80歳前後で介護施設に入居したことが分かりました。
個人差はありますが、60~70歳前半は比較的に心身が元気ですが、70代後半から心身の衰えが目立つようになり、80歳前後で介護施設に入居するケースが多いようです。

なお、ケアスル介護には専任のケアアドバイザーが常駐しているので、介護施設の費用や入居も踏まえた相談をしたい場合はぜひ一度相談してみてください。
- 施設に入ろうか悩んでいる
- お金がどのくらいかかるのか知りたい
くらいの疑問でも構いませんので、ケアアドバイザーに相談してみると解決に向けた一歩を進めるかもしれません。
調査概要
調査目的
老人ホーム入居までの介護体制に関するインタビュー
調査手法
調査実施機関:インターネットリサーチ
調査期間:2023年6月30日
調査対象:250人(「介護施設に入っている」または「入っていた(退去済)」被介護者か、「被介護者を介護施設に入れる予定」の方)
調査内容
下記の3つの質問を実施しました。
- Q1. 介護施設に入居するまでの介護体制について教えてください
- Q2. どのくらいの期間利用していましたか?
※Q1で [2.在宅介護で訪問介護系サービスを利用していた]または[4.デイサービス等を利用していた]と回答した方が対象 - Q3. 何歳ごろに施設へ入居しましたか?
調査テーマについて
ケアスル介護では、介護に関するアンケートテーマを随時募集しています。介護に関する事柄で、
- ちょっと気になるけれど周りに聞きづらい介護のこと
- 介護のノウハウや知識など、みんながどのようにしているのか知りたいこと
があればぜひケアスル介護へお問い合わせください。