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  • 【公開日】2023-07-26
  • 【更新日】2023-07-13

【介護アンケートVer.8】介護施設に入居するタイミングに関するアンケート

【介護アンケートVer.8】介護施設に入居するタイミングに関するアンケート

介護施設のマッチングプラットフォーム、「ケアスル 介護」において、介護施設の入居経験がある方、もしくはその関係者250名を対象に、介護施設に入居することになったタイミングに関するアンケートを取りました。

介護施設に入居したときの要介護度についても伺ったため、これから施設を探す方は、ぜひ参考にしてみてください。

アンケート結果概要

調査の結果、介護施設に入居することになった背景として、約37%の方が「在宅介護をしていたが、限界を迎えた」と回答しており、約3人に1人は在宅介護に限界を迎えた結果、介護施設に入居していたことが分かりました。

介護施設に入居したときの要介護度として最も多かったのは、「要介護3」(約27%)であり、計算すると、入居時の平均要介護度は「2.6」であることが分かりました

介護施設に入居するにあたり、本人を説得したかどうかというアンケートでは、約29%の方が「説得した・すんなり受け入れてくれた」と回答しました。2番目に多い「説得無し・そのまま受け入れてくれた」(約27%)を足すと、半数以上が介護施設に入居することに対して大きな抵抗感がなかったことが明らかになりました。

アンケート結果詳細

続いて、各アンケートの内容とその結果をそれぞれ紹介します。

Q1. 介護施設に入居した・入居することになった背景を教えてください。

事前調査で「介護施設に入っている」または「入っていた(退去済)」被介護者か、「被介護者を介護施設に入れる予定」と回答された方に対して、介護施設に入居することになった背景について質問しました。

介護施設に入居することになった背景として最も多かったのは、「在宅介護をしていたが、限界を迎えた」の37.2%である

回答内容 回答人数(複数回答可)
在宅介護をしていたが、限界を迎えた

93(37.2%)

病気・認知症が悪化して入居することになった

72(28.8%)

自宅で転倒するなど、怪我をして急遽入ることになった

55(22.0%)

体調が悪化して入居することになった

48(19.2%)

病院・リハビリ病院の対処後に入る施設を探していたため

48(19.2%)

特に体調に変化はないが、良い施設だったから入居を決めた

19(7.6%)

老健退去後に住む場所を探していたため

9(3.6%)

家の住み替えのタイミングだったので介護施設に入居した

6(2.4%)

その他

8(3.2%)

調査の結果、介護施設に入居することになった背景として最も多かったのは、「在宅介護をしていたが、限界を迎えた」の37.2%であり、介護施設に入居してもらった家族の約3人に1人は、在宅介護に限界を感じていたことが分かりました。

次に多いのは「病気・認知症が悪化して入居することになった」(28.8%)、「自宅で転倒するなど、怪我をして急遽入ることになった」(22.0%)と並んでいることから、介護施設へ入居するタイミングとしては、約半数近くが病気や怪我などが原因であると言えます。

介護は身体的・精神的にも負担が大きく、高齢者の虐待といった悲惨な事件も少なくありません。介護によって家族が限界を迎える前に、安心して任せられる施設を探すことが大切です。

なお、「その他」と回答した方には、下記のような理由が見受けられました。

介護するべき者が、病気で面倒みられなくなった

介護の担い手が入院したため

介護をする側の体調不調や入院により、要介護者を介護施設に入居せざるを得なくなったケースもあります。

認認介護」や「老老介護」は近年増加傾向にあるため、夫婦や家族が共倒れになる前に、介護施設への入居を検討することも選択肢の一つと言えるでしょう。

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Q2. 介護施設に入居した・する予定の方の要介護度を教えてください。

次に、介護施設に入居した(する予定)の方の要介護度をお伺いしました。

介護施設に入居したときの要介護度として最も多かったのは、「要介護3」の27.2%

回答内容 回答人数
自立

19(7.6%)

要支援1

17(6.8%)

要支援2

18(7.2%)

要介護1

10(4.0%)

要介護2

44(17.6%)

要介護3

68(27.2%)

要介護4

46(18.4%)

要介護5

28(11.2%)

アンケートによると、介護施設に入居したときの要介護度として最も多かったのは、「要介護3」の27.2%ということが分かりました。

なお、上記のデータをもとに計算すると、介護施設の入居時の平均要介護度は「2.6」でした(厚生労働省の資料を元に、自立=0、要支援1=0.375、要支援2・要介護1=1、要介護2=2、要介護3=3、要介護4=4、要介護5=5として算出しました)。

要介護3の認定を受けると特養(特別養護老人ホーム)の入居条件を満たすこともあり、介護施設への入居を検討する人が増えるのではないかと推測されます。

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Q3. 入居に当たって、入居者を説得したかどうか教えてください。

最後に、介護施設に入居するにあたり、本人を説得したか、また説得するのにどれくらいの時間を要したかについて伺いました。

介護施設に入居するにあたり、「説得した・すんなり受け入れてくれた」と回答した方が29.2%で最も多い

回答内容 回答人数
説得した・すんなり受け入れてくれた

73(29.2%)

説得無し・そのまま入居してくれた

67(26.8%)

説得した・1週間〜1ヶ月ほど相談した

30(12.0%)

自分で探したのですぐに入居した

22(8.8%)

説得した・1ヶ月〜半年ほど相談した

19(7.6%)

説得できず無理やり入居させた

17(6.8%)

説得した・半年以上相談した

13(5.2%)

その他

9(3.6%)

介護施設に入居するにあたり、「説得した・すんなり受け入れてくれた」と回答した方が29.2%で最も多い結果となりました。

なお、2番目に多い「説得無し・そのまま受け入れてくれた」(26.8%)を足すと、半数以上が介護施設に入居してもらうために、そこまで説得に時間を要さなかったことが判明しました。

調査結果を踏まえると、介護する側の状況や要介護度によって異なりますが、本人も家族も安心して暮らすことができる老人ホームが見つかれば、入居はスムーズに行われるのではないかとも想定できます。

なお、「その他」と回答した方からは、下記のような理由が挙げられました。

認知症のため説得は必要なかった

認知症の為説明しても、わからないようだった

認知症だったので本人は分からない

Q1の回答にもあるように、認知症が悪化したことにより、半ば本人の意思を確認することなく入居することになったケースも見受けられました。また、Q3の結果のように「説得できず無理やり入居させた」と回答した方も17人(6.8%)います。

認知症を患っているからとは言え、相談せずに入所を決めてしまうと、信頼関係の悪化や入所後のトラブルにつながる恐れがあります。そのため、本人が元気なうちに介護施設などの意向について話し合っておくことが大切と言えます。

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なお、ケアスル介護には専任のケアアドバイザーが常駐しているので、介護施設の費用や入居も踏まえた相談をしたい場合はぜひ一度相談してみてください。

  • 施設に入ろうか悩んでいる
  • お金がどのくらいかかるのか知りたい

くらいの疑問でも構いませんので、ケアアドバイザーに相談してみると解決に向けた一歩を進めるかもしれません。

調査概要

調査目的

介護施設に入居するタイミングに関するインタビュー

調査手法

調査実施機関:インターネットリサーチ

調査期間:2023年6月30日

調査対象:250人(「介護施設に入っている」または「入っていた(退去済)」被介護者か、「被介護者を介護施設に入れる予定」の方)

調査内容

下記の3つの質問を実施しました。

  • Q1. 介護施設に入居した・入居することになった背景を教えてください。
  • Q2. 介護施設に入居した・する予定の方の要介護度を教えてください。
    ※かつて入居していた・今入居している方の場合は、入居時の介護度を教えててください。
  • Q3. 入居に当たって、入居者を説得したかどうか教えてください。

調査テーマについて

ケアスル介護では、介護に関するアンケートテーマを随時募集しています。介護に関する事柄で、

  • ちょっと気になるけれど周りに聞きづらい介護のこと
  • 介護のノウハウや知識など、みんながどのようにしているのか知りたいこと

があればぜひケアスル介護へお問い合わせください。

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