親の介護が必要になったとき、「今のまま遠距離介護を続けるべきか」「自分の住む地域へ呼び寄せるべきか」という選択で悩む方は少なくありません。
本記事では、経験者のリアルな体験談をもとに、呼び寄せ介護と遠距離介護のメリット・デメリットから、呼び寄せた方が良いケース、事前に知っておくべきリスクまでを徹底比較します。
さらに、呼び寄せを決断する前に確認すべきポイントや、スムーズな移行のために必要な行政手続きについても詳しく解説します。
双方の特徴を正しく比較検討し、ご自身とご家族にとって最適な介護環境を見つけるための参考にしてください。
経験者が語る、呼び寄せ介護と遠距離介護のメリット・デメリット
本章では、距実際に遠距離介護から呼び寄せて介護をした方の体験談などをもとに、呼び寄せ介護と遠距離介護のメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
遠距離介護のメリット・デメリット
遠距離介護は、自身の生活リズムを維持しやすい反面、交通費負担や緊急時の対応に遅れが生じます。
実際に片道8時間の遠距離介護をされている方のお話のなかで、物理的な距離があることで「すぐに駆けつけられない」という割り切れたところがあったとのことです。
また、介護者自身の精神的プレッシャーを抑え、スケジュールを調整しやすいといったメリットも感じられているとのことでした。
一方で、片道3時間の遠距離介護をしている方のお話では、短い滞在時間のなかで色々なことをしなければならないという身体的なしんどさがあったといいます。帰るたびに何かしら対処しないといけない問題があるとのことで、精神的なプレッシャーもあるようです。
また、交通費は完全に自己負担(持ち出し)となるため、頻度や距離によっては負担が極めて大きくなるなど、切実なデメリットが語られています。

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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:STさん
・性別:男性
・年齢:43
・職業:会社員
・居住地:栃木県
・介護の状況:広島から茨城への遠距離介護(片道8時間)を経て、父親を呼び寄せ介護に変更。
STさん:
遠距離介護のメリットを挙げるとすれば、「割り切りができる」ことだった気がします。「遠くて行けないからしょうがない」と思えますし、ある程度こちらの都合で予定を決められましたから。
向こうから要望があっても、こっちで行ける日を決めてやっていくような感じで、ある意味気が楽だった部分はあります。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:HKさん
・性別:女性
・年齢:48歳
・職業:パート・アルバイト
・居住地:東京都
・介護の状況:東京から埼玉への遠距離介護(片道3時間弱)。月に2〜3回帰省し両親をサポート。
HKさん:
遠距離介護の一番のしんどさは、移動で体力が削られることに加えて、短い滞在時間の中でこなさなければならないタスクが山積みであることです。
交通費は完全に私の自腹(持ち出し)ですし、常に新たなトラブルが発生しているのでプレッシャーがすごいです。月に6回も通った時はメンタルが限界になり、仕事でもミスが増えました。
呼び寄せのメリット・デメリット
呼び寄せ介護は、緊急時の迅速な対応が可能になる一方で、介護者側の精神的重圧や親の孤立化を招く恐れがあります。
実際に父親を呼び寄せた方のお話では、物理的な距離が近くなることで、何かあったときにすぐ駆けつけて助けられるという大きな安心感があったとのことです。
しかし、その一方で、近くにいるからこそ「常に見なければならない」という義務感が強まり、介護者やその配偶者にとって大きな心理的負担となるケースもあるといいます。
さらに、別の遠距離介護中の方のお話にもあるように、親自身の友人関係や地域の繋がりが断絶してしまうことを懸念する声も少なくありません。
配偶者の両親の介護と重なる「ダブル介護」の不安などから、あえて呼び寄せない選択をする方もいらっしゃいます。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:STさん
・背景:広島から茨城への遠距離介護(片道8時間)を経て、父親を呼び寄せ介護に変更。
STさん:
こっちに呼び寄せて良かったことは、やっぱり近いので何かあったらすぐ駆けつけて助けられることです。逆にデメリットとしては、近すぎて「見なくちゃいけない」という心理的負担が大きくなったことです。
妻にとっても「どこまでやらなくちゃいけないのか」という義務的な意識ができてしまって、重荷になっている感じがあります。
また、父は水戸にずっと住んでいたので、こっちに来たことで近所付き合いや写真仲間との楽しみがなくなってしまったのも可哀想でした。早期に認知症などにならないか心配です。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:HKさん
・背景:東京から埼玉への遠距離介護(片道3時間弱)。月に2〜3回帰省し両親をサポート。
HKさん:
親を私の住む東京へ呼び寄せることは考えていません。夫が他人と住むのが得意ではないという折り合いの問題もありますし、実は夫の両親も要介護なので、ダブル介護になって私たち現役世代が追い詰められてしまう懸念があるからです。
母は今の地域で人との交流があるので、呼び寄せるとその繋がりがなくなってしまうのも可哀想だと思っています。
体験談から分かった、呼び寄せて介護した方が良いケース
本章では、遠距離介護から呼び寄せての介護に変えた方の体験談などから分かった、呼び寄せて介護した方が良いケースについてご紹介します。
呼び寄せて介護した方が良いケース①:転倒や認知症による事故リスクが高まり、単身生活に危険が伴う場合
親が転倒して自力で起き上がれない、または認知機能の低下により重大な事故を起こす危険性がある場合は、早急な呼び寄せが必要です。
【単身生活の危険信号の例】
- 室内で転倒し、誰にも発見されず長時間放置された形跡がある
- 外出先で転倒し、他人の助けを借りないと帰宅できない
- 運転能力が低下しているにも関わらず、車に乗りたがる(事故リスク)
- 火の元の不始末や、薬の管理が全くできなくなっている
実際の体験談でも、親が夜中に室内で転倒して起き上がれなかったり、外出先で転んで他人の助けを借りたりと、遠距離では異変に即座に対応できない危険性が語られています。
また、本人が車に乗りたがるなど、万が一の事故を起こしてしまうリスクに直面したというお話もありました。
本人が「自分はまだ大丈夫だ」と主張していても客観的な危険行動が確認された時点が、呼び寄せ決断のデッドラインと言えるでしょう。
近くに呼び寄せることで、見守りを強化し、致命的な事故を未然に防ぐことが可能になります。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:STさん
・背景:広島から茨城への遠距離介護(片道8時間)を経て、父親を呼び寄せ介護に変更。
STさん:
遠距離介護を続ける中で、父が夜中に2回転んでしまって本当に起き上がれなかったことや、外で転んで通りがかった人に助けてもらったことがあったんです。
それを聞いて、「今のままじゃちょっとまずいな」と思いました他にも、本人は車に乗りたがっていたんですが、万が一他人を傷つけるような事故を起こしてしまうのが一番困るので、車がないと不便な地域でしたが、それも呼び寄せを考える理由になりました。
呼び寄せて介護した方が良いケース②:遠距離移動による体力や金銭の消耗が激しく、介護者の限界を超えている場合
帰省頻度の増加により、介護者自身の交通費負担や肉体疲労が限界に達し、仕事やメンタルに悪影響が出ている場合は呼び寄せを検討すべきです。
片道3時間弱の遠距離介護をされている方のお話によると、帰省のたびにやらなければならないタスクが多く、常に新たなトラブルが発生するプレッシャーが相当な負担になっているとのことです。
月に何度も通った時期にはメンタルが限界に達し、仕事でミスが増えるなど「もう続けられないかも」と思い詰めた経験も語られています。
HKさんの場合はご家庭の事情から呼び寄せは行わず、別の手段を検討されています。介護者自身が体調を崩したり仕事に支障をきたしている状況は、すでに遠距離介護の限界点を超えていると言えます。
一時的な引越し費用がかかっても、長期的な金銭・体力面を考慮して呼び寄せ(または施設入居)に切り替える判断が必要です。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:HKさん
・背景:東京から埼玉への遠距離介護(片道3時間弱)。月に2〜3回帰省し両親をサポート。
HKさん:
東京から埼玉までは片道3時間弱かかり、月に2、3回のペースで帰省しています。行くたびにやらなければいけないことが多く、常に新たなトラブルが発生しているのでプレッシャーがすごいです。
月に6回も通った時はメンタルが限界になり、仕事でもミスが増えて「もう続けられないかも」と思い詰めたこともありました。
呼び寄せて介護した方が良いケース③:実家での老老介護が限界に達し、共倒れのリスクがある場合
実家で親同士が介護をしており、主介護者側の親が倒れたら生活が即座に破綻する場合は、呼び寄せや施設入所の決断が必要です。
【老老介護における破綻の兆候】
- 主介護者(元気な方の親)に疲労の色が濃く、物忘れや体調不良が見られる
- 介護負担により、主介護者自身のケアや医療受診がおざなりになっている
- 同居している他の家族(兄弟など)が介護に非協力的である
- 緊急時に救急車を呼ぶなどの最低限の対応しか期待できない環境にある
実家でご両親が「老老介護」状態だった方のお話では、元気なほうの親に家事と認知症のフォローが集中する「ワンオペ介護」状態となり、相当な負担がかかっていたといいます。
もしも主介護者である親が倒れたり入院したりすれば、要介護の親は完全に生活できなくなってしまうという強い危機感を持たれていました。
HKさんは万が一の際は呼び寄せではなく実家近くの施設を探す予定とのことですが、このように、介護者の疲弊を放置すると共倒れのリスクがあるため、事態が深刻化する前に呼び寄せ、あるいは施設入居へ踏み切るための計画を立てることが必要になります。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:HKさん
・背景:東京から埼玉への遠距離介護(片道3時間弱)。月に2〜3回帰省し両親をサポート。
HKさん:
6、7年前に父が認知症になった時、母の脳はクリアで元気だったので、私は母に任せきりにしてしまいました。母は家事に加えて、父の認知症のフォローまでワンオペでやっており、相当しんどかったはずです。
今は2人だからなんとか生活できていますが、もし母が倒れたり入院したりしたら、父は完全にアウト(生活できない状態)だと思うので、その時はすぐに実家の近くで施設を探さなければいけないと思っています。
遠距離介護から呼び寄せて介護するか迷ったときに確認すべきポイント
呼び寄せて介護するか迷ったときに確認すべきポイントは以下の3つです。
- 親の意向だけでなく「自分の生活・家族」を優先できる環境か
- 他の兄弟との「費用負担や役割分担」に関する事前の合意形成
- 呼び寄せ先に「親が孤立しないためのコミュニティ」があるかの事前調査
それぞれのポイントについて詳しくご紹介紹介していきます。
親の意向だけでなく「自分の生活・家族」を優先できる環境か
呼び寄せを決断する前に、親の希望を鵜呑みにせず、介護者自身の生活や配偶者の同意を最優先に考えられるかを確認する必要があります。
【自分の生活を守るためのチェックリスト】
- 同居・近居について、配偶者や自分の子どもから明確な同意を得ているか
- 親の「サービスを使いたくない」という強いこだわりに流されず、プロ(介護サービス)を介入させる決断ができるか
- 自分の仕事や休息の時間を絶対に確保する「境界線」を引けているか
実際の体験談でも、親の「大丈夫」「施設は嫌だ」といった意向を鵜呑みにした結果、介護者自身がひどく苦労し、適応障害になってしまったという深刻なケースが語られています。
経験者の方々は口を揃えて、「親中心ではなく、自分の生活や人生、時間・体力的な都合を絶対に優先して計画を進めるべきだ」と強調されています。
呼び寄せるのであれば「親の要求よりも自分の生活を優先する」という強い覚悟と、一人で無理をせず早めにプロの意見を取り入れることが不可欠です。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:鈴木さん(仮名)
・背景:父親の介護で「本人の意向」を優先した結果、自身が疲弊。
鈴木さん:
私の経験から強くお伝えしたいのは、「親の意向を鵜呑みにせず、自分の時間や体力的な都合を優先して計画を進めるべきだ」ということです。父の「大丈夫」「嫌だ」という言葉を鵜呑みにした結果、私自身がひどく苦労することになりました。
本人の意向だけでなく、自分の行動や状況を優先した判断を下すことが、結果的に自分自身の負担を減らし、介護の継続に繋がります。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:小林さん(仮名)
・背景:母親と同居介護を開始したが、親中心の生活になり自身が適応障害に。
小林さん:
自分が適応障害になるまで、私は助けを借りる必要性がわかっていませんでした。
これから介護を始める方には、親中心ではなく「自分の生活や人生を絶対に優先すること」、そして一人で無理をせず、早めにプロフェッショナルの意見に耳を傾けることを強くお伝えしたいです。
他の兄弟との「費用負担や役割分担」に関する合意があるか
自分がメインで介護を担う場合でも、呼び寄せる前に兄弟間で金銭面や協力体制について明確に話し合っておくことが重要です。
【兄弟間での確認チェックリスト】
- 呼び寄せに伴う引越し費用や生活費は、誰が(または親の資産から)出すのか
- 自分が介護を主導する代わりに、兄弟から金銭的な援助を受けられるか
- 緊急時やレスパイト(介護者の休息)が必要な際、兄弟が一時的にサポートに入ってくれるか
父親を呼び寄せた経験者のお話によると、事前に兄弟と費用面も含めた話し合いをしっかりしておらず、なぁなぁになってしまったことを後悔しているとのことでした。
物理的に距離が近くなると、主介護者に全ての負担が集中する「ワンオペ介護」に陥りがちです。事前に役割分担を決めておかないと、「近くにいるから全部やってくれるだろう」と丸投げされ、後々トラブルに発展することもあります。
「あまり期待できないから」と話し合いを避けるのではなく、経験者の反省も踏まえ、費用負担の割合だけでも事前に書面やメールなどで明確にしておくべきです。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:STさん
・背景:広島から茨城への遠距離介護(片道8時間)を経て、父親を呼び寄せ介護に変更。
STさん:
これから親を呼び寄せようとしている人にアドバイスするとしたら、呼び寄せる前に兄と費用面も含めてちゃんと話し合っておくべきでした。
あまり期待していなかったこともあって、なぁなぁになってしまったと後悔しています。
呼び寄せ先に「親が孤立しないためのコミュニティ」があるか
転居先で親が日中過ごせる場所や、コミュニケーションを図れるサービスがあるかを事前に調べておく必要があります。
【地域のコミュニティ環境チェックリスト】
- 親の趣味(囲碁、写真、園芸など)を継続できるサークルや集まりが近隣にあるか
- 「介護扱い」を嫌がる親でも参加しやすい、軽度な運動や雑談メインのデイサービスがあるか
- 親が一人で安全に散歩できる公園や歩道などの周辺環境が整っているか
呼び寄せを経験された方からは、「転居先に親が参加できるコミュニティがあるかどうか、事前に調べておけばよかった」という切実な声が寄せられています。
自宅で動かない時間帯が増え、急速に体力が落ちていくのを目の当たりにされたそうです。「ただ雑談ができるような、介護っぽくないサービスがあれば」というご意見もありました。
呼び寄せを決める前に、親の性格や趣味に合った地域のサービス、あるいは「介護色が薄い」交流の場をリサーチし、日中の居場所を確保しておくことが成功の鍵となります。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:STさん
・背景:広島から茨城への遠距離介護(片道8時間)を経て、父親を呼び寄せ介護に変更。
STさん:
これから親を呼び寄せようとしている人にアドバイスするとしたら、呼び寄せた先に「親が参加できるコミュニティがあるかどうか」を調べておけばよかったなと思います。
こっちに来た時から「外に出て少しでもいいから歩く」みたいな習慣や約束をつけておけばよかったです。動かない時間帯が多いので、すごく体力が落ちてきている気がしています。
個人的な理想を言えば、月に2〜3回くらい、コストをあまりかけずに生活のサポートをしてくれて、なおかつ「ただ雑談などのコミュニケーションをしてくれる」ような「介護、介護」していないサービスがあればいいのにな、と思っています。
経験者に聞いた「呼び寄せ介護のときに確認・準備しておくべきだったこと」
遠距離介護や呼び寄せての介護をした経験のある方のお話から分かった、呼び寄せて介護するか迷ったときに確認すべきポイントは以下の2つです。
- 親が元気なうちに行う「資産・保険の把握」と「名義変更などの契約手続き」
- サービス拒否を防ぐ「事前の見学同行」と新居での「外出ルールの設定」
それぞれのポイントについて詳しくご紹介紹介していきます。
親が元気なうちに行う「資産・保険の把握」と「名義変更などの契約手続き」
親の判断能力が低下する前に、金融資産や保険の内容を正確に把握し、必要な代理手続きを完了させておくことが急務です。
【元気なうちに済ませるべき手続き・確認事項】
- 預貯金、年金、加入している民間保険(証券の保管場所)の全容把握
- 銀行口座の代理人登録や、家族信託などの財産管理手続き
- 携帯電話や公共料金などの名義変更・支払先変更
遠距離介護を継続されているHKさんのお話では、親の保険証券が見つからず、本人も忘れてしまっていて困ったという実体験がありました。
経験者からは「親が自分で管理できる元気なうちに、お金や今後のことを話し合っておくべきだ」とのアドバイスが寄せられています。これは呼び寄せを行う場合でも、遠距離を続ける場合でも共通して言える重要な教訓です。
親が元気なうちに財力を正確に把握し、家族信託などの制度を利用して準備を整えたり、銀行や携帯電話の名義変更といった契約手続きを早めに済ませておくことが強くすすめられています。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:HKさん
・背景:東京から埼玉への遠距離介護(片道3時間弱)。月に2〜3回帰省し両親をサポート。
HKさん:
これから介護を始める方にアドバイスするとしたら、親が自分で管理できている元気なうちに、お金や今後のことについて話しておくべきだということです。
うちは保険屋さんに言われても保険証券が見つからず、母も忘れてしまっているような状態です。少し難しくても、家族信託など第三者を挟んででも早めにやっておいた方がいいと思います。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:鈴木さん
・背景:父親の介護を経験。本人の意向確認や名義変更の重要性を痛感。
鈴木さん:
利用できる公的制度は迷わずに活用し、親の生活習慣や財力を早めに把握しておくことが重要です。
銀行や携帯電話の名義変更など、金銭や契約に関わる手続きも親が元気なうちに早めに済ませておくことをお勧めします。
サービス拒否を防ぐ「事前の見学同行」と新居での「外出ルールの設定」
呼び寄せ先の生活において、デイサービスの利用や定期的な外出を「親任せ」にせず、事前の見学やルールの設定が必要です。
【新生活開始時に設定すべきアクション】
- 親の趣味嗜好(運動、麻雀など)に合ったデイサービスをリサーチし、見学に同行する
- 親の「自分はまだ大丈夫」という言葉を鵜呑みにせず、ケアマネジャーと連携してサービスを導入する
- 新居での閉じこもりを防ぐため、「1日1回は散歩に出る」などのルールを転居直後に設定する
実際の体験談でも、親の「大丈夫」「施設は嫌だ」という言葉を鵜呑みにして本人の意向ばかりを優先し、結果的にひどく苦労したという声があがっています。
経験者からは、デイサービスをイメージで嫌がる親には、麻雀やジムなど本人が興味を持ちそうな施設を調べて見学に同行し、説得することが大切だと語られています。
また、転居先で動かない時間が増えて体力が低下してしまったという後悔の声もあり、「呼び寄せた当初から、1日少しでも外を歩くような習慣や約束(ルール)を作っておくべきだった」という教訓も寄せられています。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:鈴木さん
・背景:父親がサービスを頑なに拒否したため、結果的に特養入所へ至る。
鈴木さん:
デイサービスをイメージだけで嫌がる親には、実際には麻雀やジムなどのサービスがあることを調べ、見学などに同行して説得することが大切です。
父の「大丈夫」「嫌だ」という言葉を鵜呑みにした結果、私自身がひどく苦労することになりました。
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・形式:オンラインインタビュー
・お名前:STさん
・背景:広島から茨城への遠距離介護(片道8時間)を経て、父親を呼び寄せ介護に変更。
STさん:
父への対応としては、こっちに来た時から「外に出て少しでもいいから歩く(散歩する)」みたいな習慣や約束をつけておけばよかったです。
動かない時間帯が多いので、すごく体力が落ちてきている気がしています。
まとめ:自分と家族の生活を守るための選択を
ここまで、経験者のリアルな体験談をもとに、遠距離介護と呼び寄せ介護のメリット・デメリット、そして直面するリスクについて解説してきました。
親の安全を確保することは大切ですが、親の意向を100%叶えようとして介護者自身の生活や健康を犠牲にしてしまう「自己犠牲的な介護」は、最終的に共倒れという最悪の事態を招きます。
今のまま遠距離介護を続けるか、呼び寄せるか、あるいは施設への入居を検討するか。どの選択肢が正解かは、ご家庭の状況によって異なります。
重要なのは、親の希望だけを鵜呑みにするのではなく、ご自身の体力、仕事、そして同居するご家族の生活を最優先に考え、無理のない境界線を引くことです。
呼び寄せに伴う施設探しや、今後の費用について不安がある場合は、早めにプロの意見を取り入れることをおすすめします。