要介護3~要介護5の認定を受けた親の介護を、在宅で行っている方は実は少なくありません。現状、「要介護の親の在宅介護はもう無理…」と感じている方は、既にあなたの心身に黄色信号が出ている状態であり、その状態をそのまま継続するべきではありません。
ではどのように対処すれば、この苦しい状況から抜け出せるのでしょうか?この記事では、簡単にできるものから大きく現状を変えられるものまで、幅広い選択肢をお伝えします。
要介護3~5の在宅介護を無理せず続けるために出来る4つのこと
要介護3~5の在宅介護が無理だと感じる主な理由として、
- 24時間ずっと目が離せない
- 介護行為による身体的負担が大きい
- 本人や親族から文句を言われるなどの精神的ストレスが大きい
- 介護費用にかかる経済的負担が大きい
などがよく挙げられます。これらのストレスを緩和するためにできる比較的簡単な方法を解説します。対処法は以下の4つです。
- 同じく介護で悩む人に相談する
- 主治医やケアマネジャーに相談する
- ケアプランを見直してみる
- ショートステイを利用する
ここから一つ一つ解説していきます。
①同じく介護で悩む人に相談する
何よりも大切なのは、日々の介護のストレスを1人で抱え込まないことです。
「自分の親なのだから」と真面目で思いやりのある人ほど、一生懸命になりすぎて気づかないうちに気分が沈んでしまったり、悪くすると鬱の症状が出てしまう場合があります。
したがって、まずは同じく介護で悩む方々同士で悩み打ち明けてみることがおすすめです。
地域にある「介護者の会」など、介護に関する日ごろの悩みやストレスについて聞いたり話したりができる場があります。
同じく介護で悩む方との話から味方を得たような気持ちになれたり、ストレスとの向き合い方の参考になる場合も多いです。
対面で人と会うことが苦手な方は、インターネットのコミュニティサイトを利用するなどして悩みを話すことも重要だと言えるでしょう。
②主治医やケアマネジャーに相談する
主治医やケアマネジャーに相談することも、在宅介護へのストレス対処としておすすめです。
主治医は認知症の症状を抑える薬の量を増やしてもらったり、(増やすデメリットもあるため、よく相談しましょう)、ケアマネジャーは、よりご本人や介助者の状況に合ったサービスを紹介してくれたりと、相談することによって状況が改善することもあります。
介護の専門家である彼らは、技術的な相談や本人の症状に関する相談において、心強い味方となるでしょう。
③ケアプランを見直してみる
介護保険で利用できるサービスを活用し、ケアプランの見直しを行うことも大切です。
介護はあなた一人でやらないといけないものではありません。「要介護3以上の状態では在宅介護はもう無理…」と感じ始めたタイミングで、ケアプランを見直し、介護サービスの利用を検討してみるとよいでしょう。
【要介護5の状態の方を介護されている方の体験談】
要介護5になったので介護サービスのプラン見直しと新しいケアマネさんとの契約のために午後半休を取って施設へ…
参考:Xの投稿より部分引用
- デイサービス
- デイケア
- 訪問サービス

④ショートステイを利用する
介護サービスの種類は様々ですが、「在宅での介護は続けたいと思っているけど、自分の負担も減らしていきたい」という方は、ショートステイの利用を検討してはいかがでしょうか?
【要介護5の状態の方を介護されている方の体験談】
私は84歳の母を介護しています。
脳梗塞を3回発症し、左は麻痺が残りましたが、思考もしっかりしていますし、食事も自分で食べれるし(以前より太ってしまい注意されています)驚くくらい元気です。
要介護5で、毎日デイサービスを利用しています。月に2回ほど、ショートステイを利用しています。
参考:Xの投稿より引用
この方のように、要介護5の状態の方を介護しているが、まだ比較的元気であるため、介護施設へ入居させることは考えていないという方もいるかもしれません。
そのような場合は、この方のように月に数回のショートステイを検討してみることも選択肢の一つでしょう。
ショートステイは、介護施設に1泊から最大30日まで短期入所をすることができるサービスのことです。
【ケアスル介護のアンケートより】
ケアスル介護では、250名に対し、介護中によく利用していた介護サービスに関するアンケート調査を実施しました。
「要介護5の認定を受けた方の介護をされていた方」は26名でしたが、そのうち「短期入所生活介護(ショートステイ)を利用していた」と回答された方は7名(約27%)でした。
このことから、「要介護5」の状態の方を在宅で介護されている方のうち、4人に1人の割合でショートステイを利用していると言えます。
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これ以上無理だと思ったら介護施設への入居を検討しよう
在宅での介護を頑張った結果、負担がつのり、限界に達してしまうことがあります。
その場合は、在宅介護を続けることが難しくなるため、早めから施設に入居することを検討することが大切です。
【要介護5の状態の方を介護されている方の声】
>Aさん
父親の認知症の進行が早い、
色々と抱えてることの多い現状でなかなか状況が深刻になりつつある。
参ったね、何を最優先にするべきか。
>Mさん
自分です!!
私の母も、先日の骨折から、要介護5となりました。
施設でお世話になってます。私のこともわからなくなってきてます。
母の認知の症状が進み、家庭介護ではなく、施設を探しました。
ご自分の家庭とご自分を一番に考えて下さいね。
参考:Xの投稿より引用
ケアスル介護では、250名に対し、介護中によく利用していた介護サービスに関するアンケート調査を実施しました。「要介護5の認定を受けた方の介護をされていた方」は26名でしたが、そのうち「介護施設・老人ホームに入居していた」を回答された方は12名(約46%)でした。
このことから、「要介護5」の状態の方を在宅で介護されている方のうち、およそ半数の方は介護施設に入居していると言えます。
ここまでの記事を読んでみて、「介護施設への入居を検討したい」「要介護5の認定を受けている場合に入居できる施設が知りたい」という方は、ケアスル介護で相談してみるのがオススメです。ケアスル介護では、全国約5万もの施設から、入居相談員がご本人に最適な施設をご提案いたします。
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まとめ
介護の悩みをあなた一人だけで抱える必要もありませんし、あなた一人だけで介護をしないといけないということもありません。
「要介護3~5の状態では在宅介護はもう無理….」と感じた時は、限界を迎える前に以下のことを検討しましょう。
- 介護の悩みを相談する
- ケアプランを見直す
- ショートステイを利用する
- 介護施設に入居する