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  • 【公開日】2023-01-04
  • 【更新日】2023-07-14

要支援1でどんなサービスを利用したらいいの?ケアプラン例や実際の料金の目安まで分かりやすく解説!

要支援1でどんなサービスを利用したらいいの?ケアプラン例や実際の料金の目安まで分かりやすく解説!

要支援1の状態で介護サービスを利用したくても、「どんなサービスを利用すればいいのか分からない…」という方も少なくありません。

「ほかの人はどんなサービスを利用しているのか、一例を知りたい」

「利用できるサービスをすべて知ったうえで、親に最適なサービスを選んであげたい」

そんな思いをお持ちの方々のため、今回は要支援1の方が実際に利用するサービスの事例、利用できるサービス一覧、サービスを利用を始める手順まで、詳しく解説して行きます。

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株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役
専門分野:介護事業経営

株式会社JTBで企業、自治体の海外視察を担当後、大手コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所に入社。介護保険施行当初、自ら介護事業に特化したグループを立ち上げ、マネージャーとして勤務。その後、介護サービスに特化したコンサルティング会社「株式会社スターコンサルティンググループ」を立ち上げ、専門家集団として活動している。サポート領域としては、介護施設の開設から集客(稼働率アップ)、採用、教育研修システム・評価制度の導入、DX化などを幅広く支援。「日本一」と呼ばれる事例を、数々生み出してきた。コンサルティング実績500法人以上、講演実績700回以上。また「ガイアの夜明け(テレビ東京)」など、テレビ、新聞、雑誌の取材も多い。詳しくはこちら

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要支援1の週間ケアプラン・サービス例

本章では要支援1の方が利用しているサービス・週間ケアプランの具体例を紹介します。

おおよそ要支援1の方は、訪問サービスや通所サービスを合わせて2~3回ほど利用することが一般的です。

生活のことほとんどのことが自分でこなせる状態であるため、サービスの利用頻度はそれほど高くないと言えるでしょう。

しかしひと口に「要支援1」と言っても身体の状態や生活環境は人によって異なります。

そのため今回はそれぞれのケース別にケアプランを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 子が自宅介護をしている場合の例
  • 本人がひとり暮らしの場合の例
  • 施設サービスを利用する場合の例

子が在宅介護をしている場合の例

【Aさん・80歳・女性・要支援1・息子(45歳)と2人暮らし】
ほとんど問題なく生活はできるが歩行・立ち上がりなどが不安定で、入浴などに一部介助が必要な状態。
息子は仕事のため、平日はひとりで過ごすことも多い。これ以上身体状況が不自由にならないようなサポートが必要になる。
8:00~9:00
9:00~10:00 通所リハビリテーション
(デイケア)
通所リハビリテーション
(デイケア)
10:00~11:00
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00
17:00~18:00

平日に2回の通所リハビリテーション(デイケア)が入ったケアプランとなりました。

通所リハビリテーション(デイケア)は、主に病院などの医療機関が運営しており、理学療法士といったリハビリ専門職による生活機能向上を目的としたリハビリを受けられる施設のことです。

息子さんがいない時間帯の見守りはもちろん、「ひとりで入浴ができるようになりたい」など本人の希望を尊重したリハビリが受けられることが大きなメリットと言えるでしょう。

ほとんどの通所リハビリテーション(デイケア)では自宅から車での送迎を実施しているため、家族も安心して本人を任せることができます。

ほかにも、デイケアに似通った施設で「デイサービス」があります。デイケアとの違いは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職の配置が義務付けられていない点です。

しかし最近では、ほとんどのデイサービスでは、これら3職種のほか、柔道整復師やあんま・マッサージ指圧士などを配置するか、看護師、介護士が連携してリハビリサービス(自立訓練)を提供しています。「リハビリ特化型」といわれるデイサービスも多数ありますので、もし利用を希望するのであれば、ケアマネジャーに相談してみましょう。

要支援1のデイサービスの利用回数、ヘルパーの利用回数について詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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サービス利用の料金

上記のケアプランの場合、毎月で必要な料金は以下のようになります。

利用サービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
通所リハビリテーション(デイケア) 2/週 8 定額 17,120円
合計 17,120円
自己負担(1割の場合) 1,712円

サービスの料金はお住まいの地域の区分(1級地~7級地、その他)に属しているかによって異なるため、サービス利用の際にはよく確認してみましょう。

料金の出典:厚生労働省「公表されている介護サービスについて」

本人がひとり暮らしの場合の例

【Bさん・75歳・男性・要支援1・ひとり暮らし】
自宅内の移動は自力で行えているものの、腰痛やひざ関節痛が生活に支障を与えている。
日常生活には支障がはないが心臓病を患っていたことがあり、遠方に住む家族は内心で心配している。

8:00~9:00
9:00~10:00 通所リハビリテーション
(デイケア)
10:00~11:00 訪問看護 訪問看護
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00
17:00~18:00

平日に通所リハビリテーションと、訪問看護が入ったケアプランとなりました。

心臓病を患っていたことのあるBさんは、週2回の訪問看護を利用しています。

訪問看護では、看護師などが自宅を訪問し体調チェックのほか必要なケアサポートを受けることができます。

自宅にいながら日々の体調の変化を管理してくれるため、家族も安心して本人の一人暮らしを見守ることができるでしょう。

また前述のとおり通所リハビリテーションでは、腰痛やひざ関節痛などの緩和や生活機能の維持・向上に取り組みます。

サービス利用の料金

上記のケアプランの場合、毎月で必要な料金は以下のようになります。

利用サービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
訪問看護 2/週 8 4,670円 37,360円
通所リハビリテーション(デイケア) 1/週 4 定額 17,120円
合計 54,480円
自己負担(1割の場合) 5,448円

施設サービスを利用する場合の例

【Dさん・70歳・男性・要支援1・ひとり暮らし】
立ち上がりの際に多少ふらつくが、日常生活はまだ問題なく行うことができる。
周りに頼れる家族などがおらず、金銭的な余裕がない。
将来の生活を心配した結果、自立型のケアハウスで暮らすことを考えた。

8:00~9:00 ケアハウス ケアハウス ケアハウス ケアハウス ケアハウス ケアハウス ケアハウス
9:00~10:00
10:00~11:00
11:00~12:00
12:00~13:00
13:00~14:00
14:00~15:00
15:00~16:00
16:00~17:00
17:00~18:00

自立型のケアハウスに入所するプランとなりました。

生活の一部に不安がある方が入所できる自立型のケアハウスでは、施設で暮らしながら見守りや食事の提供、掃除や洗濯といった生活支援を受けられます。

食事をする食堂などは共用ですが、居室は個室となっているため今までの生活スタイルを変えることなく、プライベートな時間も大切にすることができるでしょう。

しかし、自立型のケアハウスでは入浴や排泄の介助といった介護サービスを提供していないため、注意が必要です。

将来介護が必要になった場合は、外部の事業者と契約して訪問サービスを利用するか、施設を移り住むことになるため、理解しておきましょう。

サービス利用の料金

自立型ケアハウスの利用料金は、敷金・保証金などの初期費用で0~30万円、月額で7万円~13万円ほどかかります。

在宅介護よりも費用が高額になってしまうのには理由があります。

介護保険の適用により介護サービス費用は1~3割の自己負担で済みますが、一般の賃貸住宅同様に居住費や食費、日用品費は全額自己負担となるためです。

24時間安心のサポート体制のもと生活ができますが、衣食住が保証されている分、料金が高額となりやすいことは理解しておきましょう。

また初期費用に関しては施設によって金額は大きく異なり、0円で入所できることもあります。

初期費用が高額な場合でも、退去する際、室内清掃や修繕にかかった必要経費を引かれたうえで返金されるため、一概に負担が大きいわけではないことがポイントです。

ケアハウスや有料老人ホームなどの施設サービスを検討する方は、料金体系や支払い方法をよく確認してみることが大切だと言えるでしょう。

そのほか要支援1の状態で入居できる老人ホーム・介護施設をお探しの方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。

ケアスル介護では、入居相談員が施設ごとに実施するサービスや予算感などをしっかりと把握した上で、ご本人様に最適な施設をご紹介しています。

「本人に合ったサービスを受けながら、安心して暮らせる施設を選びたい」という方は、まずは無料相談からご利用ください。

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要支援1で介護サービスを利用する流れ

要支援1で介護サービスを利用するには、ケアマネジャーと相談してケアプランを作成してもらうことが必要です。

要介護認定を受けたあとは、市区町村の指定を受けた居宅介護支援事業者(ケアプラン作成事業者)へ依頼することでケアプランを作成することができます。(参考:厚生労働省「サービス利用までの流れ」)

ケアマネジャーは、要介護認定を受けた方が満足のいく介護サービスを利用できるよう、本人や家族と面談の上、「ケアプラン(介護サービス計画書)」を作成し、サービス事業者や市区町村などとの連絡調整を行ってくれます。

ケアプランの作成後は、ケアマネジャーの仲立ちのもと事業者と契約を結び、サービスの利用開始となります。

また「老人ホームに入居したいけど、入居前の手続きが大変そう…」という方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。

ケアスル介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。

「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方も、まずは無料相談からご利用ください。

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まとめ

要支援1の方の利用するサービス例としては、通所サービスや訪問サービスを合わせて2~3回利用することが多いです。

そのほか要支援1の方がよく利用するサービスとして、通所介護(デイサービス)や訪問介護があります。医療面でのケアが必要な場合には、通所リハビリ(デイケア)や訪問看護などを利用する方もいます。

もちろん、本人の状況や家族の金銭的な事情によっても利用するサービスやケアプランは変わってくると言えます。

要支援1で介護サービスの利用を検討する際には、本人の意思や家族のライフスタイルの考慮、ケアマネジャーとの相談を経たうえで、サービスを選んで行くことが大切です。

そのほか要支援1の方の介護について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

要支援1で利用する介護サービスの例は?

要支援1の方の利用するサービス例としては、通所サービスや訪問サービスを合わせて2~3回利用することが多いです。もちろん、本人の身体状況や金銭的な事情によっても利用するサービスは変わってきます。詳しくはこちらをご覧ください。

要支援1の人はどんな介護サービスを利用していることが多い?

通所介護(デイサービス)や訪問介護があります。医療面でのサポートが必要な場合には、通所リハビリテーション(デイケア)や訪問看護が利用されます。また、ご家族のサポートが難しい期間は、短期入所生活介護(ショートステイ)などが、よく利用されるサービスとして挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。。詳しくはこちらをご覧ください。

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