ご高齢の親を持つ方の中には、親が要介護3以上の認定を受けたため、特別養護老人ホーム(以下、特養)への入所を検討されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、特養への入所を検討する中で、「特養入所後に病気になってしまったらどうしよう」と不安に感じられている方もいるでしょう。
本記事では、そのような方に向けて、特養入所後に病気になったらどうなるのかについて解説していきます。
加えて、特養入所中に入院することになったらどうなるのかについても解説します。
「不安を解消し、安心して特養への入所を検討したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事のまとめ】
- 特養で病気になった場合、基本的には、施設の判断により、病院に通院する形となります。
- 特養で病気になっり、入院することになった場合でも、病状にもよりますが、原則3ヶ月間は施設に籍を置くことができます。
- 特養以外で、持病を抱えている方におすすめの介護施設として、介護付き有料老人ホームが挙げられます。
特養で病気になったらどうなる?
特養で病気になった場合、基本的には、施設の判断により、病院に通院する形となります。
具体的な特養施設のケースを見ていきましょう。
【ケース1】
定期的な体調管理や体調不良時には、看護師の判断により施設内で嘱託医師の診察を受けることができます。
嘱託医師による薬の処方も可能です。参考:「特別養護老人ホームあすわ苑」よくある質問より一部引用
こちらの特養では、定期的な体調管理や体調不良時には、看護師の判断により施設内で嘱託医師の診察を受けることができるようです。
【ケース2】
施設には医師が常駐していません。
看護士の判断により受診が必要と認められた場合には、近隣の病院を受診します。
受診が必要な場合には、ご家族の方に対応の協力をしていただきます。
施設から病院までの送迎をすることもできます。参考:「特別養護老人ホーム・ケアハウス彩光苑」よくある質問より引用
しかし、こちらの特養のように、医師が常駐していない特養が多いため、医療機関での受診が必要だと施設が判断した場合には、近隣の医療機関に通院する可能性が高いということも覚えておきましょう。
近隣の医療機関に通院することとなった場合、家族の対応も必要となりますが、施設によっては、医療機関まで無料で送迎してくれるところもあります。
特養で病気になったら、施設内で医療行為は受けられる?
特養では、医療行為を受けることが可能です。
特養での医師や看護職員の配置義務、及び配置基準は以下の通りとなっています。
職種 | 配置義務 | 配置基準 |
医師 | 有
ただし、非常勤でも可 |
入居者に対して健康管理や療養上の指導を行うために必要な数 |
介護職員又は看護職員 | 有 | 原則専従で、入居者3名に対して常勤換算1名以上 |
参考:「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の報酬・基準について(検討の方向性)」
上記の通り、特養では、医師と看護職員の配置義務があり、医療行為を受けることが可能です。
ただし、医師に関しては、非常勤での配置でも可となっていることから、医師が常勤している施設よりも非常勤のところが多いため、24時間常駐している施設は少なく、症状によっては対応できない医療行為もあることに注意が必要です。
また、施設に常駐する看護職員が行うことのできる医療行為は、主に以下9種類となっています。(※ただし、対応可能な医療行為は施設によって異なる)
- インスリン注射
- 中心静脈栄養
- 経管栄養(胃ろうなど)
- 痰(たん)の吸引
- 人工呼吸器の管理
- 床ずれ・褥瘡(じょくそう)への処置
- 在宅酸素療法
- ストーマ装具の貼り替え
- 導尿、バルーンカテーテルの管理
一方で、医療施設で受けるような専門的な医療行為は、特養の医師からは受けることができないため、その場合は、近隣の医療機関に通院する形となります。
ここまでの記事を読んでみて、「特養への入所を検討したい」と思った方は、ケアスル介護で相談してみることがおすすめです。
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特養で病気になり、入院することになったらどうなる?
特養で病気になっり、入院することになった場合でも、病状にもよりますが、原則3ヶ月間は施設に籍を置くことができます。
ここで注意点が2つあります。
1つ目は、居住費(月額費用)の発生についてです。
特養入所中に入院することになった場合、特養に籍を置いたまま入院するという形となるため、その期間も変わらず居住費(月額費用)が発生することに注意が必要です。
2つ目は、特養における「3か月ルール」についてです。
3か月で退院できる見込みがないと判断された場合や、3か月以内の退院が可能であっても日常的な医療行為が必要になった場合には、特養の契約が解除となり、退所することになるケースがあります。
特に、3か月以内に退院する見通しが立たない場合は、家族やご本人と話し合ってから退所となる場合があるということも覚えておきましょう。
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まとめ
本記事では、特養への入所を検討する中で、「特養入所後に病気になってしまったらどうしよう」と不安に感じられている方に向けて、特養入所後に病気になったらどうなるのかについて解説していきました。
特養に入所する前には、万が一病気になってしまった場合や入院することとなってしまったことを想定し、施設側が行ってくれる対応や家族に求められる対応などを事前に確認しておくことが大切です。
本記事が、あなたが施設への入所を検討する上での助けとなれば幸いです。