「グループホームに入居したら、自由に外出はできなくなる」——そう思い込んでいませんか?
外出のたびに手続きや付き添いが必要になるのではないかと、入居前から不安を感じてしまうのは、決して特別なことではありません。
そこで本記事では、グループホームで「外出できるケース」と「外出が制限されるケース」の違いや、外出時のルールなどについてご紹介しています。
グループホームは外出できる?
グループホームでは外出自体は可能ですが、事前の届け出やスタッフの同行が必要になる場合があります。
安全管理の観点から単独での自由な外出には制限が設けられているためです。買い物やレクリエーションでの外出は、施設が企画する形で実施されます。
自由な外出は制限があるケースが多い
グループホームでは、入居者が事前の申し出なしに単独で外出することは基本的にできません。
安全確認と見守りの体制を維持するために、外出の際はスタッフへの申し出が必要です。
入居者が単独で外出した場合、道に迷う、体調が急変するなどの事態にスタッフが対応できなくなります。そのため、自由に行きたい場所に外出する際は、行き先と帰宅予定時刻を職員に伝えるのが基本です。
なお、グループホームで自由に外出する場合のルールについては、本記事の2章で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
買い物やレクリエーションでの外出はできる
グループホームでは、買い物やレクリエーションを目的とした外出も実際されています。
買い物やレクリエーションでの外出は、スタッフが同行する形が基本です。
外出の頻度や内容は施設ごとに異なるため、入居前に確認しておくと安心です。
もちろん、買い物やレクリエーションへの参加は、入居者の体調や希望に応じて任意になっています。
グループホームで自由に外出するときのルール
グループホームで自由に外出するときには、多くの施設で事前の申し出と手続きが必要です。
本章では、グループホームで自由に外出するときのルールについて、以下の4つの観点について詳しくご紹介していきます。
- 外出の手続きについて
- 付き添いについて
- 外出の時間について
- 家族が同伴する場合について
なお、外出のルールは法律で決められていませんので、実際にどのような決まりになっているかは各施設に確認しておきましょう。
外出の手続きについて
グループホームで外出する場合、入居者またはその家族は、外出前にスタッフへ行き先と帰宅予定時刻を伝えておく必要があります。
手続きの方法や期限は、施設ごとに異なります。入居前に外出の伝え方や期限を確認しておくと、外出するときも慌てずに済むでしょう。
付き添いについて
グループホームの場合、徘徊などによるトラブルを防ぐために外出の際は基本的に付き添いが必要です。
なお、行先や用事によってはグループホームのスタッフでは対応できず、外部の付き添いサービスを契約する必要がある可能性があるためご注意ください。
外部サービスを利用する場合、その分の費用は入居者または家族の負担になります。
外出の時間について
グループホームは、玄関が施錠されている施設が多いため、24時間自由に外出できないようになっています。施錠の主な目的は、認知症の症状がある入居者の徘徊による事故を防ぐことです。
また、トラブルを防ぐために外出できる時間帯には制限が設けられている場合が多いです。
日中と夜間における外出の対応について、以下にまとめました。
門限時間外の外出は、緊急時を除いて不可となるところがほとんどでしょう。
家族が同伴する場合について
家族が同伴する場合は、外出のほか外泊も自由にできるケースが多いです。
なお、家族同伴の場合でも通常は事前に申請する必要があるのでご注意ください。
外泊を希望する場合は、その日の食費分を減額できる可能性もあります。食費の扱いが施設ごとに異なるため、事前申請時にあわせて確認しておきましょう
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グループホームでも外出が困難な状態とは?
グループホームは基本的に外出ができることも多いのですが、以下のリスクがある場合には、外出が難しくなります。
- 夜間などグループホームが想定していない時間帯での外出
- 重度の認知症の方や要介護度が重い方
- 医療的なケアが常に必要な方
- 体調がすぐれない方
- 長期間の外泊
具体的にはどのような状況か、以降で詳しく解説します。
-
夜間などグループホームが想定していない時間帯での外出
各グループホームには、外出の対応が想定されている時間があります。
多くの場合、外出可能な時間帯は日中で、夜間の外出は難しいでしょう。
理由は以下のとおりです。
- 防犯対策の強化
- 介護スタッフの人員不足
利用者の外出中は、いつ帰ってきても良いように玄関を開けています。夜間に外出をすると施錠ができないため、不審者が侵入しかねません。
事件や事故に巻き込まれる可能性があるため、安全面を考慮して夜間は外泊禁止にしている施設がほとんどです。
また、夜間は日中に比べて介護スタッフの数が減ります。外出中に何かあったときに、迅速な対応ができません。
利用者が安心に暮らすために安全な時間帯に外出を楽しみましょう。
重度の認知症の方や要介護度が重い方
グループホームの利用者は、認知症と診断されている方ばかりですが、人によって度合いが異なります。
重度の認知症の方や要介護度が重い方は、職員や家族の付き添いがあれば外出は認められますが、一人での外出はできません。
許可が下りない理由には、以下の2つがあります。
- 行方不明になり施設に帰って来れない可能性がある
- 転倒や交通事故などの事故を起こす可能性がある
これらはご本人の安全を保つための対策です。
また、職員や家族の付き添いがあれば、外出する機会はあります。
医療的なケアが常に必要な方
医療的なケアが常に必要な方は、外出が認められないケースがあります。
主に、以下のケースです。
- 外泊
- 長時間の外出
常に医療的ケアが必要な方が長時間ケアを受けられない場合は、命に関わる可能性が高くなります。
どうしても外出がしたい方は、医師や介護スタッフと相談をしましょう。条件付きで、許可が下りる可能性があります。
許可が下りた方は、ルールを厳守して外出を楽しんでください。
体調がすぐれない方
毎朝の健康チェック時に体調がすぐれないと判断された方は、外出できません。
例えば、以下のような方です。
- いつもより血圧が高い
- 熱がある
- 咳や鼻水などが出ている
- 元気がない
何らかの症状がある方は、ご本人の健康と安全のために外出を控えていただくことがあります。
体調が回復してから、外出の再挑戦をしてください。
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グループホームで外出する際の注意点
外出する際の注意点は、以下の5つです。
- 外出や外泊をしても施設利用料は発生する
- 外出先の医療機関を事前に確認する
- 服薬がある方は忘れずに飲む
- 体調の変化を常に気にする
- 移動手段を決める
外出を楽しむために、事前対策を万全にしましょう。
外出や外泊をしても施設利用料は発生する
外出や外泊をしても、家賃としての施設の利用料金は支払わなければいけません。
入院で何日間も部屋を空ける方も同様に、介護サービス費や生活費をのぞく、家賃分の利用料は支払い義務があります。
ただし、グループホームのなかには、利用料金を割引してくれる施設もあります。
入居前から長期間の外泊予定がある方は、利用料の支払いについて相談をしましょう。割引対象の施設が見つかるかもしれません。
外出先の医療機関を事前に確認する
地域から離れた場所で外泊や外出をする際は、近隣に医療機関がないか確認しておきましょう。
高齢者は、いつ何が起きるか分かりません。緊急時にすぐ対応できるように、医療機関を把握してください。
特に疾患を持っている方は、急変する可能性があります。
外出したときは、こまめに状態をチェックしましょう。
万が一のときに備えて、健康保険証やお薬手帳のコピーを持ち歩いておくと安心です。
服薬がある方は忘れずに
薬の服用がある方は、外出時も忘れずに持ち出し、適切に飲みましょう。
外出する際に、職員から付き添い者に薬を手渡されます。
いつどのタイミングで飲むのか、飲ませ方があるのか聞いておきましょう。間違った飲み方で飲ませてしまうと、健康を害する可能性があります。
ご自分で管理をしている薬であっても、いつもは自分で服薬できても、外出時は生活リズムが崩れるため、飲み忘れや飲みすぎが引き起こるかもしれません。
きちんと飲めているか確認をしましょう。
体調の変化を常に気にする
外出時は、生活リズムが乱れます。利用者の体調の変化を常に気にしましょう。
外出はさまざまな刺激を受けやすく、心身ともにプラスに影響するものの、疲れを感じやすくなります。こまめに水分補給をしたり、休憩をとったりして負担が大きくならないようにしてください。
調子が悪そうに感じたら、外出を中断して施設へ帰ることも検討しましょう。
無理して外出を続けると、急変するかもしれません。
利用者の健康状態の維持のために、外出中もなるべく施設にいるときの生活リズムを意識しながら楽しむようにしましょう。
移動手段を決めておく
事前に移動手段を決めておきましょう。
公共交通機関の利用の場合には、階段の有無や乗り換えのタイミング、疲労度の想定などを注意してください。エスカレーターで転落したり、乗り換えを間違えてしまったり、時間に焦って転倒する場合も想定できます。ご本人が充分に歩行できる場合でも、杖やシルバーカー、時には車いすなどを準備しておくといいでしょう。そういった面を考慮すると、車が1番最適ですが、なければタクシーや介護タクシーを利用してください。
介護タクシーは事前予約が必須ですが、車いすの方でも乗車できるため、介護度が重い方でも移動がしやすくなります。
また「グループホームに入居したいけど、入居前の手続きが大変そう…」という方は、ケアスル 介護で相談してみることがおすすめです。
ケアスル 介護では施設の紹介だけでなく、見学や体験入居の申し込みや日程調整の代行も実施しています。
「暮らしの雰囲気を知った上で、納得して施設を探したい」という方も、まずは無料相談からご利用ください。
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グループホーム以外で外出可能な老人ホームを紹介
グループホーム以外に、外出可能な老人ホームは、以下の4つです。
- サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
- シニア向け分譲マンション
- 住宅型有料老人ホーム
- 老健(介護老人保健施設)
ここからは、それぞれの老人ホームの特徴を解説します。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は、要介護度が高くない高齢者が利用できる施設です。
主に、以下のサービスを受けられます。
- 安否確認
- 生活相談
一般型のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)には介護サービスは付いていないため、介護が必要な方は外部の訪問介護サービスを利用しましょう。
介護サービスを受けたい方には、介護型サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が最適です。
厚生労働省が定めた「特定施設」に認定された施設なら、介護サービスを受けられます。介護が必要になったときも、安心して施設を利用できるでしょう。
シニア向け分譲マンション
シニア向け分譲マンションは、民間事業者が販売・運営しているバリアフリーの分譲住宅です。
主に、以下のサービスを受けられます。
- 見守り
- 食事の提供
- 掃除や洗濯の世話
- 急時の対応
施設スタッフに身の回りの世話を依頼できますが、食事や排泄、入浴の介助はできません。
介護サービスが必要な方は、外部の介護保険サービスを利用しましょう。
シニア向け分譲マンションを購入したものの症状が悪化し常に介護が必要になった方は、自己負担額が高くなるため、介護サービス付きの老人ホームへの入所を検討してください。
購入物件のため、不要になったシニア向け分譲マンションは売却や相続、賃貸物件として貸し出すことができます。
住宅型有料老人ホーム
住宅型老人ホームは、自立した高齢者から要支援・要介護の方まで、幅広く入居できる有料老人ホームの1つです。
受けられるサービスは、以下のとおり。
- 食事の提供
- 掃除や洗濯
- 見守り
介護サービスの提供がないため、必要な方は外部の介護保険サービスを利用しましょう。
入居者のほとんどが介護度が低い方のため、カラオケルームやシアタールームなどの娯楽施設が併設されていることも。施設生活を楽しみたい方は、娯楽施設が整った施設も検討しましょう。
住宅型有料老人ホームには、看護師の設置義務がありません。必要に応じて、外部の医療機関を利用してください。
老健(介護老人保健施設)
老健(介護老人保健施設)は、介護を必要とする利用者の自立を支援し、家庭への復帰を目指す施設です。
提供されるサービスは、以下のとおり。
- 医療・看護ケア
- 介護サービス
- リハビリテーション
- 栄養管理
老健(介護老人保健施設)は医師が在籍しています。24時間看護師が常駐している施設もあるため、常に医療ケアが必要な方には最適です。
利用者の自立を支援している施設のため、リハビリ専門スタッフによるリハビリテーションが受けられます。身体機能の向上が期待できるでしょう。
起き上がりや歩行訓練など、利用者に必要な機能訓練が定期的に行われるため、将来的に自立を目指したい方は検討してください。
まとめ:グループホームで外出する際は安全対策を!
グループホームに入居しても外出ができるため、ショッピングや旅行を楽しめます。
入居後も、友達や家族との時間、地域との交流を大切にできるでしょう。
ただし、好きな時間に好きなだけ外出ができるわけではありません。外出を楽しむためには、施設と相談の上、安全対策を守りましょう。
なお、グループホーム以外にも外出ができる施設は4つあります。
- サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
- シニア向け分譲マンション
- 住宅型有料老人ホーム
- 老健(介護老人保健施設)
グループホーム以外も検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
Q .グループホームの入居条件は?
A.グループホームの入居条件は、以下のとおりです。
- 65歳以上の方、もしくは65歳未満で若年性認知症の方
- 要支援2または要介護1以上の認定を受けた方
- 医師に認知症の診断を受けた方
- 集団生活を営むことに支障のない方
- 施設と同一の市区町村に住民票のある方
要介護認定を受けていない方や、要支援1の方は入居ができないので、注意してください。
グループホームの入居条件は、以下5点です。①65歳以上の方 ②要支援2または要介護1以上の認定を受けた方 ③医師に認知症の診断を受けた方 ④集団生活を営むことに支障のない方 ⑤施設と同一の市区町村に住民票のある方 要介護認定を受けていない方や、要支援1の方は入居ができないので、注意してください。詳しくはこちらをご覧ください。
看取りケアを行っているグループホームもあります。看取りケアを行うためには医師または看護師が在籍しないといけません。しかし、グループホームには在籍義務がないため、介護スタッフしか常駐していない施設もあります。介護スタッフのみのグループホームでは看取りケアを行えないため、看取りまで行ってほしい方は、看護師が常駐しているグループホームを検討しましょう。詳しくはこちらをご覧ください。