「サ高住には何歳から入れる?」「入居者の平均年齢は?」
サ高住に入居できる年齢は、ほかの老人ホームとさほど変わらず、基本的に60歳以上です。
ただし、サ高住は住まいの提供になるため、要介護認定を受けていない若めの方が入居したいと思う傾向があります。
実際、何歳くらいの方が入居しているのか気になる方は多いでしょう。
そこで本記事では、サ高住に入れる年齢やほかの老人ホームと比べた平均年齢を解説します。
サ高住への入居を検討するきっかけについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に入れる年齢は?40代でも入れる?
サ高住に入居できる年齢は、60歳以上が基本です。また要支援または要介護認定を受けている60歳未満の方も、入居できます。ただし、食事・介護・家事・健康管理の提供がある場合は、有料老人ホームに該当します。
有料老人ホームに該当するサ高住は、9割以上です。有料老人ホームの場合も原則60歳以上としており、施設ごとに年齢の基準を設けている場合もあります。

対象者は一般型と介護型で異なる
サ高住には、一般型と介護があり、年齢以外に介護度の入居条件を定めている施設が多い傾向にあります。
種類 | 介護度 |
---|---|
一般型 | 自立~要支援2 (従来は、軽度の方向けにしている施設がほとんどでしたが、現在は要介護の方に対応している施設が多いのが実情です) |
介護型 | 要介護1~5の方 |
「介護型(介護付き/特定施設)」は、要介護の方に対して、定額で24時間の介護サービスを提供します。一方、「一般型」は、要介護状態になったときには、外部の介護サービス事業者と契約してケアを受けることになります。要介護状態が上がると、退去しなくてはならない場合もあります。
しかし現状は、介護事業所をサ高住に併設している施設が多く、なかには看取りまで対応している施設もあります。
施設が基準としている介護度にも注目して選びましょう。
また、身体は元気でも、認知症の方は注意が必要です。サ高住自体には、認知症に対応したサービスや人員は義務付けられていません。特に、認知症状が重い場合には、入居を制限している施設がほとんどです。
実際に、一般社団法人高齢者住宅協会の調査によると、認知症の対応について「応相談(対応実績あり)」と回答したサ高住は、38.2%(令和2年8月末時点)です。入居できる年齢だけでなく、介護度や健康状態も加味して検討しましょう。
「安否確認」と「生活相談」がサービスの基準
サ高住の登録基準は、少なくとも安否確認・生活相談のサービスを提供すると定められています。安否確認とは、入居者が安全な状態かどうか居室を訪問したり、緊急時に通報できるシステムがあったりする状態です。日中はスタッフが常駐していても、夜間はシステムだけという施設もあります。
生活相談のサービスでは、入居者との面談が基本です。
また、食事・介護・家事・健康管理の提供がある場合は、老人ホームに該当しますが、そのうちでも「介護型」と呼ばれる特定施設入居者介護の基準に沿った運営をしている施設もあります。
特定施設入居者介護とは、特定施設(有料老人ホーム・軽費老人ホーム・養護老人ホーム)に入居している要介護者を対象として行われる、日常生活・療養上の世話や機能訓練をさし、介護保険の対象となります。定額で24時間の介護サービスを受けることができます。
「介護型」でなくても「一般型」の9割以上のサ高住が、食事、介護、家事、健康関連などのサービスのいずれかを提供する「老人ホーム」に当たるため、多くの施設で安否確認と生活相談以上のサービスが受けられると考えてよいでしょう。
サ高住への入居を検討しているという方は、ケアスル介護がおすすめです。ケアスル介護なら、入居相談員にその場で条件に合った施設を教えてもらうことができるためご希望に沿った施設探しが可能です。
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サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に住んでいる方の平均年齢は?
サ高住に住んでいる方の平均年齢は、82.1歳(調査期間:2013年11月〜12月)です。下記の表は、類似する介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームと平均年齢を比較したものです。
サ高住 | 82.1歳 |
介護付き有料老人ホーム | 85.7歳 |
住宅型有料老人ホーム | 83.3歳 |
サ高住は、介護付き有料老人ホームより平均年齢が3.6歳若く、住宅型有料老人ホームよりも1.2歳若い結果となりました。ただし、サ高住の中でも特定施設(生活上の世話や介護サービスを提供)と非特定施設を分けて見ると、年齢の分布が異なります。
特定指定 | 非特定指定 | |
---|---|---|
65歳未満 | 1.4% | 3.0% |
65~69歳 | 2.6% | 4.3% |
70~74歳 | 5.4% | 7.2% |
75~79歳 | 12.2% | 14.3% |
80~84歳 | 24.6% | 25.2% |
85~89歳 | 32.4% | 28.2% |
90歳以上 | 20.6% | 16.3% |
不明 | 0.8% | 1.5% |
特定指定のサ高住は、80歳以上の方が80%近く占めています。非特定指定の場合は、特定指定よりも80歳未満の入居者が多い傾向です。つまり生活上の世話や介護サービスが提供されている特定指定では、年齢層が高くなっています。
参考:『平成25年度有料老人ホーム・サ高住に関する実態調査研究事業報告書』
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の年齢割合は?
サ高住に入居している方の年齢の割合は、下記のとおりです。
年齢 | 割合 |
---|---|
~74歳 | 13.5% |
75歳~79歳 | 13.9% |
80歳~84歳 | 25.1% |
85歳~89歳 | 29.0% |
90歳~ | 17.1% |
不明 | 1.4% |
サ高住の入居者は、85歳〜89歳(29.0%)がボリュームゾーンです。平均年齢はほかの老人ホームよりも少し若めですが、いずれにしても全体の9割弱が75歳以上の方です。
60代の方が「サ高住は若い方が多い」と思って入居すると、ギャップが生じてしまうかもしれません。75歳以上の方が多くを占めていると理解したうえで、検討しましょう。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の介護度の割合は?
サ高住の介護度の割合は、下記のとおりです。
介護度 | 割合 |
---|---|
自立 | 11.5% |
要支援1 | 7.9% |
要支援2 | 8.5% |
要介護1 | 19.8% |
要介護2 | 18.0% |
要介護3 | 12.6% |
要介護4 | 10.2% |
要介護5 | 6.3% |
申請中 | 0.5% |
不明 | 4.7% |
※2013年7月時点
サ高住では、要介護1〜2の方が約4割を占めています。また介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームよりも、自立〜要支援の方が多い傾向です。
上記の結果から、類似する介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームについて、平均要介護度を比較してみました。
種類 | 平均要介護度※ |
---|---|
サ高住 | 1.76 |
介護付き有料老人ホーム | 2.16 |
住宅型有料老人ホーム | 2.25 |
※2013年7月時点
サ高住は、ほかの老人ホームと比較して要介護度が低めです。
とはいっても、近年介護度の高い方の受け入れを積極的に行っているサ高住も増加傾向にあります。逆に自立な方などが入りにくい施設も中にはありますので、施設を検討する際はその施設ごとの受け入れ状況などを、直接施設に問い合わせ、またはケアスル介護などのオンライン施設紹介サービスを利用して調べてみることをおすすめします。
入居を検討する年齢や介護度のタイミング
「老後が気になるけれど、いつから老人ホームを探せばよいのか」と思う方は多いでしょう。サ高住に限らず、老人ホーム探しは体力を使うため、60代のうちに始めるのがおすすめです。
介護認定を受ける前に、ある程度探しておく状態が理想です。ただし、多くの方が介護が必要になってから探します。すぐに入居しなくても、資料を見たり見学したりするだけでも構いません。複数の老人ホームを見て、動けるうちに自分の希望をかためておきましょう。
サ高住の探し方・選び方が分からない方は、まずこちらをご覧ください。

40代で入居できるサービス付き高齢者向け住宅探しのポイント
40代で入居する場合、高齢者と比べて入居期間が長くなります。
そこで、40代で入居できるサービス付き高齢者向け住宅を探す際のポイントについて、詳しくご紹介していきます。
入居後に後悔しないように、ポイントを押さえて納得のいく施設を選びましょう。
①若年層の入居者の受け入れは可能か
40~64歳で入居できる、サービス付き高齢者向け住宅の数は多くありません。そのため、気になる施設を見つけたら、若年層の受け入れが可能か、問い合わせましょう。
また、ケアそのものだけでなく、疾患への理解も入居するうえで大切なポイントです。同じ疾患の入居者に対応した経験があれば、安心して任せられます。
特に症例数の少ない疾患にかかっている方は、受け入れ体制について確認してください。
②他の入居者の状況や年齢層
サービス付き高齢者向け住宅の入居者はほとんどが高齢者です。40~64歳の入居者はほとんどいません。
高齢の入居者同士でグループができていることが多く、若い入居者は「馴染みにくい」と感じてしまいます。
40代で入居する場合、入居者同士の固定のコミュニティが形成されていない、新設の施設を選ぶとよいでしょう。
また認知症により、徘徊や暴言がみられる入居者がいると、入居者同士のトラブルが起こりやすくなります。入居者が穏やかに過ごしている施設なら安心して入居できます。
③医療機関との連携
多くのサービス付き高齢者向け住宅では、提携している医療機関による訪問診療を行っています。ただし、訪問診療医がすべての疾患に対応できるとは限りません。
特に、40代で入居する方の場合、16特定疾病に罹患しており、適切な治療が必要です。訪問診療医が疾患に対応できる知識やスキルを備えているか、入居前に把握しておきましょう。
また、訪問診療で対応できない場合でも、受診に関するサポートを行っている施設なら安心です。
40代から入れるサ高住探しなら、ケアスル介護がおすすめです。
ケアスル介護なら、専任の入居相談員にサ高住の費用や居室空間、設備などを聞きつつ、自分に合ったサ高住を探すことが可能です。
もちろん無料で利用できますので、ぜひ一度ケアスル介護で相談してみてはいかがでしょうか。
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ほかの老人ホームと比べて平均年齢が若い
サ高住は、介護付き有料老人ホームと比較した場合、平均年齢が3.6歳若いです。また住宅型老人ホームよりも1.2歳若く、ほかの老人ホームと比べて60歳~70歳の方の割合が多い傾向にあります。
ただし9割以上の方が75歳以上のため、一概に若い方が多いとは言い切れません。どちらかというと、介護型よりも一般型のほうが平均年齢が若めです。介護認定を受けておらずアクティブな方は、一般型が過ごしやすいでしょう。
サ高住は、施設独自の入居基準やサービスが多いため、ぜひさまざまな施設を見学して比較してください。
60歳以上が基本です。ただし、要介護または要支援認定を受けている方は、60歳未満でも入居できます。詳しくは、こちらをご覧ください。
サ高住に入居している方の平均年齢は、82.1歳(調査期間:2013年11月〜12月)です。ほかの老人ホームと比べて、1歳程度若めです。詳しくは、こちらをご覧ください。