• 世帯分離
  • 【公開日】2022-12-23
  • 【更新日】2023-09-21

世帯分離を断られた時の理由は何と言えばいい?手続きの際のポイントを解説

世帯分離を断られた時の理由は何と言えばいい?手続きの際のポイントを解説

世帯分離を受けようと受付に行って、理由を話したが結果は却下。どこがダメだったのかわからない。そんな方はいらっしゃいませんか?

じつは、世帯分離を受けるときに確認される「理由」が大きな要因だったのかもしれません。

ここでは、世帯分離を受けるうえで、しっかりおさえておきたい「世帯分離を受けたい理由」のポイントを解説していきます。

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世帯分離を断られた!考えられる理由はこの2つ

世帯分離を行ううえでの必要条件は、同居していても生計を別々にして生活しているという点です。

もともと一つの世帯として認識されていたものを、2つの世帯として住民票に登録するので、世帯を分ける明確な理由がなければなりません。

最近では、介護における世帯分離が行われるようになり、世帯分離をする理由を確認される機会も増えてきました。

理由の確認や生計を別々に生活しているというのが証明できない、などの理由で世帯分離を断られるケースも出てきました。

ここでは、世帯分離が断られる理由を2つご紹介します。断られた経験のある方や、これから申請予定の方の参考になれば幸いです。

理由①:生計を別にしていると証明できない

原則として、届出書類を市役所職員は拒否できません。しかし、届出を出す前に「なぜ世帯分離をするのですか?」と質問される場合があります。

このときに、「介護負担を軽減するためです。」と正直に話すと提出する前に、不正と判断されて拒否されてしまいます。

しかし、あくまでも「生計を別々にするので」と伝えれば、だいたいは届け出を受理してもらえるでしょう。

場合によっては、生計を別にしているという証明が必要になる場合あります。威圧的な態度の職員であれば「あなた怖いので担当を変えてください。」等と伝えて対応する職員を変えてもらうのも一つの方法です。

正式に生計を別々にしていると証明するには、源泉徴収票や課税証明書などの公的な書類に世帯主として、同居する家族とは別世帯だと証明できる書類を準備する必要があります。

理由②:本来の世帯分離をする目的に合わない理由を伝えた

世帯分離の本来の目的は、上記でも触れたとおり生計を別々にして生活するというものです。

したがって、それ以外の目的を伝えてしまうと、いくら世帯分離の条件を満たしていようと断られる可能性があります。

主に、世帯分離の申請をした際に、担当した受付職員から”世帯分離の理由”を聞かれた際に、何も考えずに正直な世帯分離の理由を伝えると、断られます。

介護を目的とした世帯分離で、よく聞かれる回答が「介護負担を軽減したいから、世帯分離をしたい。」というものです。

しかし、これは本来の世帯分離の目的ではなく、介護費用の軽減という利益享受が目的となるため、この返答では担当した受付職員は、許可を出しません

また、介護費用の負担軽減のために生活保護を受給しようと考えて世帯分離をする場合も同じです。特に、生活保護受給を目的とした世帯分離は不正とみなされるので、もし仮に世帯分離の審査が通ったとしても、生活保護を受給できないという可能性も考えられます。

世帯分離を受ける理由としておさえるべきポイント3選

世帯分離を受ける理由として、おさえるべきポイントがあります。それは以下の3つです。

  • 生計を別にしていると証明する
  • 世帯分離をしなければならない理由を伝える
  • 「介護を楽にしたいから」とは絶対に言わない

これらをしっかりとおさえておけば申請の拒否をされる可能性は、大きく低下するでしょう。

世帯分離は、国に入る税金が増えるのですが、場合によっては国の負担が多くなってしまう可能性もあります。こういった事情も加味すると市役所などでは、なるべく世帯分離などの申請は受理させたくないのかもしれません。

世帯分離の本来の目的をしっかりと把握し、そのうえで役所の受付職員からの質問などへ回答しましょう。

ポイント①:生計を別にしていると証明する

世帯分離の目的は、同居していても生計を別々にしているという点を住民票へ登録するものです。なので、生計を別々にしているという事実が証明できれば、原則として世帯分離を受けられます。

ほとんどは受付の職員から質問された場合、「生計を別々にしたいので世帯分離を申請しにきた」と伝えれば問題ないのですが、具体的に生計を別にしている状況を確認させてほしいなどの、証明を求められかもしれません。

もしも証明を求められた場合には、公的な書類に申請者が世帯主であり、なおかつ同居している家族もしくは同居人と生計を別々にしているという事実が証明できる書類を準備しましょう。具体的なものとしては、源泉徴収票や課税証明書などがあたります。

ポイント②:世帯分離をしなければならない理由を伝える

生計を別々にしている状態であれば、わざわざ世帯分離をしなければならない理由を伝える機会も少ないと思われます。

しかし、理由を確認する職員さんがどの程度の確認をするのかわかりません。深く世帯分離の理由を聞かれた場合、世帯分離をしなければならない理由を事前に準備しておけば、申請の段階で躓がないでしょう。

世帯分離をする理由として、世帯の認定要件には以下のように記載されています。

”保護を要しない者が被保護世帯に当該世帯員の日 常生活の世話を目的として転入した場合であって、 同一世帯として認定することが適当でないとき(当 該転入者がその世帯の世帯員のいずれに対しても生 活保持義務関係にない場合に限る。)”

” 次に掲げる場合であって、当該要保護者がいわゆ る寝たきり老人、重度の心身障害者等で常時の介護 又は監視を要する者であるとき(世帯分離を行なわ ないとすれば、その世帯が要保護世帯となる場合に 限る。) ア 要保護者が自己に対し生活保持義務関係にある 者がいない世帯に属している場合 イ ア以外の場合であって、要保護者に対し生活保 持義務関係にある者の収入が自己の一般生活費以 下の場合”

参照:「生活保護法による保護の実施要領について 世帯の認定

もし、どうしても介護の補助が目的で世帯分離を検討している方は、世帯分離をしないとその世帯が生活保護受給対象になる状況であれば、介護負担の軽減を目的とした世帯分離も可能です。

ポイント③:「介護を楽にしたいから」とは絶対に言わない

世帯分離の理由を聞かれた際に、「生活の介護負担を軽減したい。」「介護をもっと楽にしたくて。」と介護負担の軽減や、費用の減額を目的としているといった内容を伝えてはいけません

本来の目的とは違う世帯分離の申請なので、市役所から不正受給とみなされるためです。もしも不正受給と判断された場合には、申請は通りません。

もし、受付の職員から世帯分離の理由を聞かれた際は、絶対に「介護を楽にしたい。」といったニュアンスを含む返答はしないようにしましょう。

世帯分離の申請方法と理由として答えるべき内容は?

世帯分離の理由を聞かれた際は、シンプルに「生計を別々にしているので、世帯分離を申請しに来ました。」という回答で問題ありません

もし、「なぜ今頃世帯分離をしたいのですか?」と聞かれたら、「同居家族から独立して、国民健康保険をはじめとした費用を、自分で支払う状況になったから。」といった返答でよいでしょう。

「生計を別々にしている。」ので「世帯自体を離したい。」という内容を伝えるのが大切です。

このときに「生計を別々にしている状況を証明できますか?」となった場合は、上記にも説明した通り、源泉徴収票などのコピーを提出しましょう。ただし、ここまで掘り下げて世帯分離の理由を確認することは少ないと考えられ、対応に不満がある場合は、担当している職員を変えてもらいましょう。

相手から”世帯分離をさせない”雰囲気を感じた場合は、説明して説得するより担当を変えてもらった方が、申請をスムーズに進められます。

世帯分離を受ける一般的な理由

世帯分離は、介護の業界では多く行われていますが、介護以外ではどのような場面で行われるのでしょうか。

世帯分離は本来、同居をしているが生計は別々になっているという状況で申請されるものです。それはどういった状況なのか2つ例に出して説明します。

一つは、「一緒に住んでいるが、生計は別で生活している家族や同居人」の場合です。これは、一緒に住んでいるが生活は別々で、住民税などの都合で生計を別々にしたいときに世帯分離を申請します。

もう一つは、国民健康保険や住民税を別々で支払いたい家庭などが世帯分離を提出します。世帯分離をしないと、同居している家族全員で一世帯と認識されるため、国民健康保険の対象を分けたい場合は、世帯分離をした方がよいでしょう。

世帯分離をする理由は必ずおさえておこう

ここまでの内容では、世帯分離に関して以下のような内容をご紹介しました。

  • 世帯分離は、申請すれば原則市役所側は拒否できない
  • 申請の受付職員は、世帯分離の理由を確認する場合もある
  • 世帯分離の理由が、不正に関わる内容であれば、申請が拒否される場合もある
  • 拒否されないためにも、世帯を分けている証明と、世帯を分ける理由を準備する

世帯分離は、申請する理由がたとえ介護に関する理由だったとしても、職員へ伝える内容は「あくまで生計を別々にして、住民票を含めた世帯を別にしたい。」として、市役所側には不正な理由として認識されないようにしましょう。

ほとんどは「生計を別にする」旨を伝えれば大丈夫ですが、いろんな状況を想定し、生計を別にしている証明もできるようにしておけば、深く確認されても安心です。

これらの内容をしっかりと頭にいれておけば、世帯分離をする際に役に立つかもしれません。

社会人の方は、隙間時間を見つけて申請される可能性が高いので、世帯分離のおさえる理由のポイントを把握することで、少しでも作業時間を短縮できます。

世帯分離は断られることってあるんですか?

あります。基本は断られる理由としては、申請した際に”世帯分離の理由”を担当している職員から確認されます。その際に、「介護負担の軽減が目的です。」などと伝えると申請が通らない場合がありますので、注意しましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

世帯分離が断られない理由って、どんなことを言えばいいんですか?

返答としては「生計を別々にしているので、世帯自体を別に分けたいので申請したいです。」と伝えれば大丈夫だと思われます。ただ、担当する職員によっては「なぜ今になって世帯分離をしたいのか。」など深く追求されることもありえますので、生計を別にしている証明書と「家族と相談し、世帯にかかる費用のすべてを分けようとなりました。」など、返答の内容を大まかに決めておいてもいいでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

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