東京都で有料老人ホームを探すとき、費用の目安がわからないと予算を立てられません。
本記事では、ケアスル 介護に掲載されている東京都の有料老人ホーム823施設の料金データを集計しました。
区市町村別・近郊エリア別・施設種別の3つの切り口で、費用相場を示します。
費用を抑える方法と、実際に費用の安い施設の探し方もあわせて解説します。
掲載施設の空室状況や料金は、東京都の有料老人ホーム・介護施設一覧から確認できます。
東京都の有料老人ホームの費用相場
東京都の有料老人ホームの費用相場は、月額24万円・入居一時金420万円です。
いずれも中央値で、入居一時金は0円プランしかない施設を除いた金額になります。
ここでの有料老人ホームは、介護付きと住宅型の823施設を指します。
相場に平均ではなく中央値を使うのは、平均が25.3万円まで引き上げられるためです。
東京都には月額50万円を超える高額帯の施設があり、平均は実態から離れます。

月額費用は15万〜30万円の価格帯に62.6%が集中しています。
最も多い価格帯は20〜25万円で、23.9%の施設がここに入ります。
月額50万円以上の施設は2.9%にとどまります。
入居一時金は、56.6%の施設が0円プランを用意しています。
一方で、数千万円単位の前払い金が必要な施設も存在します。
金額の幅が大きいのは、支払い方法が2つあるためです。
・前払い方式|入居時に家賃相当額をまとめて払い、毎月の支払いを抑える
・月払い方式|入居一時金を0円または敷金程度にし、家賃を毎月払う
同じ施設が両方のプランを用意していることも珍しくありません。
入居一時金の高さだけで候補から外さず、月払いプランの有無を確認してください。
東京都の水準を、全国の有料老人ホーム7,478施設と比べます。
月額の差は1年で約109万円、5年では約544万円になります。
費用を最優先するなら地方も候補になりますが、面会のしやすさと釣り合いを取る必要があります。
都道府県ごとの費用差は次の記事で解説しています。

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【エリア別】東京都の有料老人ホーム費用相場
東京都内の相場は、23区が25.4万円、23区外が21.1万円です。
その差は月4.2万円、年間では約51万円になります。
通院先や家族の自宅からの距離に折り合いがつくなら、多摩地域まで範囲を広げてください。
同じ予算で選べる施設数が増えます。
東京23区の有料老人ホーム費用
23区で最も高いのは渋谷区の36.1万円です。
最も安いのは荒川区の15.3万円で、区による開きは2.4倍になります。

上位は渋谷区・品川区・目黒区で、いずれも33.9万円以上です。
下位の台東区・足立区・荒川区は19.8万円以下になります。
東京23区外の有料老人ホーム費用
23区外で最も高いのは三鷹市の27.1万円です。
最も安いのは福生市の14.9万円になります。

三鷹市の27.1万円は、23区全体の相場25.4万円を上回ります。
都心へのアクセスが良い市は、23区と同じ価格帯になります。
23区外なら必ず安いとは限らない点に注意してください。
東京都と東京近郊の有料老人ホーム費用比較
東京都に隣接する4県の相場は、神奈川県20万円〜山梨県14.3万円です。
いずれも東京都の24万円を下回ります。

埼玉県を選ぶと、東京都より月5.7万円抑えられます。
年間では約68万円の差になります。
都県境の施設は、東京都内の自宅から車で30分圏内という立地も珍しくありません。
検索範囲を隣接県まで広げると、同じ予算で選べる施設が増えます。
【種類別】東京都の有料老人ホームの費用相場

最も高い介護付き有料老人ホームと最も安いケアハウスの差は、13.4万円です。
介護サービスの提供方式が種別ごとに違うため、費用差が生まれます。
各施設ごとに、月額費用と入居一時金のデータを見てみましょう。

介護付き有料老人ホームは、特定施設の指定を受けているため、介護サービス費が要介護度ごとの定額になります。
ただし、介護付きは入居一時金の中央値は498万円と5種別で最も高くなります。家賃を前払いする方式のプランを持つ施設が多いことが理由です。

住宅型有料老人ホームは、介護は外部の居宅サービスと個別契約するため、使うほど自己負担が増えます。

サービス付き高齢者向け住宅は、賃貸借契約が基本で、安否確認と生活相談が必須サービスです。

グループホームは、認知症の方が5〜9人で共同生活します。施設と同じ市区町村の住民が対象です。

ケアハウスは軽費老人ホームC型で、利用料が所得に応じて変わるため最も抑えられます。

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東京都の有料老人ホーム費用を安くするためには?
東京都の相場は全国より高い水準ですが、都内でも選び方で費用は大きく変わります。
東京都ならではの費用の抑え方を2つ解説します。
相場の低い区市町村を選ぶ
同じ東京都内でも、渋谷区の36.1万円と福生市の14.9万円では月21.2万円の開きがあります。
年間に直すと約254万円の差です。
施設種別や設備を変えなくても、エリアを変えるだけで負担は下がります。
現実的な選び方は、通院先と家族の自宅からの距離で許容範囲を先に決めることです。
そのうえで、範囲内にある区市町村のうち相場の低いエリアを優先して探します。
面会のしやすさを大きく損なわずに、月々の負担だけを下げられます。
介護保険の地域区分が低いエリアを選ぶ
施設に支払う利用料とは別に、介護保険の自己負担額もエリアによって変わります。
介護報酬は「単位数×1単位の単価」で決まり、この単価が地域区分(級地)ごとに違うためです。
東京23区はすべて1級地で、全国で最も単価が高いエリアにあたります。
要介護3で介護付き有料老人ホームに入る場合、1級地と6級地では月1,300円の差が出ます。
年間では約1.6万円です。
自己負担割合が2割・3割の方は、この差が2倍・3倍になります。
単位数は厚生労働省「介護報酬の算定構造」(令和8年6月改定)の基本報酬を使い、月30.4日で計算しました。
施設利用料の差と比べると金額は小さく、これ単独で施設を選ぶ理由にはなりません。
ただし相場の低い多摩地域を選ぶと、施設利用料と介護保険の自己負担が同時に下がります。
前項のエリア選びとあわせて効いてくる差だと考えてください。
級地は3年ごとに見直され、現在の区分は厚生労働省の資料で令和9年3月末まで適用されます。

東京都の有料老人ホームで費用が安い施設
ここまでは相場の話でしたが、実際に入居できるのは個々の施設です。
東京都に掲載している施設を、月額費用の安い順に並べて探せます。
市区町村・月額料金の上限・要介護度・認知症の受け入れで絞り込めます。
・月額に何が含まれるか|家賃・管理費・食費の内訳と、介護保険の自己負担が別途かかる点を確認する
・入居一時金の有無|月額が安くても前払い金が高い場合があるため、総額で比べる
・住み替えの条件|グループホームは施設と同じ市区町村に住民票がある方が対象になる
相場より安い施設には理由があります。
駅から遠い、居室が狭い、築年数が経っている、といった条件とのトレードオフです。
金額だけで決めず、見学して本人の生活に合うかを確かめてください。

東京都の有料老人ホーム費用相場のまとめ
東京都の有料老人ホームの費用相場について、本記事の要点をまとめます。
東京都の相場は24万円ですが、この1つの数字で施設選びは決まりません。
エリアと施設種別を変えるだけで、月に5万〜10万円は動きます。
予算に合う施設を絞り込むには、条件を整理して複数の施設を比較することが近道になります。
ケアスル 介護では、入居相談員が予算と本人の状態をうかがい、対象エリアの施設をまとめて提案しています。
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