グループホームすいせん春江

ｌ利用に当たっての条件はありませんでした、私も職員も認知症について良くかりませんでした、勿論開設前に職員全員で研修会や勉強会を開いて認知症について学んでいましたが、実際に認知症の方々と２４時間ともに生活をし、介護をしてみて始めてわかってきたことが正直なところ多かったと思います。戸惑いもありましたし、入居者さん１８名いますと、それぞれに認知症の症状の出方は千差万別で１８道りの症状があり、当初は皆で困り果てました。しかし、日々の生活をともに過ごすことで入居者さんも落ち着きを取り戻し心が通いだしてくることで、職員も自信をつけて介護に専念できるようになりました。認知症についての研修を受けて新しい対応の仕方も取り入れるようにしています。

退居にあたっての条件は特に設けていませんが実際に退居された方々の例から考えて申しあげますと先ず家族の方の意向が優先され退居が決定されたことがほとんどです。一旦入居され３ケ月ぐらして急遽退居しました、理由は経済的に毎月の負担が重く一人息子さんにとって耐えられないとのことでした。２例目は入居時には自立で何とか歩行しておられましたが、２年経過後歩行が困難となり、ある日息子さんが母を連れて外出された際、本人が非常に歩行が困難であることを知り、これでは近い将来寝たきりになると考えられて、特養に移られました、もう一例は入居時には強い帰宅願望があり、一人で外出してしまい歩行はしっかりしていましたが、２年６ケ月過ぎたころより精神的に不穏となり精神科に１ケ月入院、退院後施設にもどり介護していましたが、眠っているとき意外は大きな声で意味のないことを繰り返し発するようになり、他の入居者さんに迷惑になることから息子さんに相談して特養に移られました、長期間の人は体力ム低下に伴う発熱、肺炎等で入院となり亡くなられています。