禁煙の施設にまつわる質問について回答します。
禁煙の施設はどれくらいありますか?
厚生労働省の報告書によると、約80%以上の介護施設で敷地内または屋内全面禁煙にしています。具体的な数字は以下の通りです。
病院以外の医療施設・療術施設・介護老人保健施設:88.2%
福祉施設(特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど):83.8%
また、加熱式タバコにおいても介護施設の83.8%が「屋内全面禁煙」としているため、喫煙ができる老人ホームの方が少数派であることが分かります。
参照:厚生労働省「令和3年度「喫煙環境に関する実態調査」調査結果」
完全禁煙の施設はありますか?
健康増進法により「原則敷地内禁煙」となっている施設は、下記の2つです。
老健(介護老人保健施設)
介護医療院
健康増進法の改正により、2019年7月1日から第一種施設に該当する病院や大学、介護老人保健施設では原則敷地内での喫煙が禁止されています。
なお、上記の施設であっても「屋外の特定の喫煙場所では喫煙可能」としていますが、受動喫煙が生じない場所や、施設利用者が通常立ち入らない場所に喫煙スペースを設置しているため、受動喫煙のリスクは非常に少ないと言えます。
参照:板橋区「第一種施設・第二種施設・喫煙目的室について」