サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、介護が不要な高齢者または介護度の低い高齢者向けのバリアフリー賃貸住宅です。高齢者が安全に暮らせるようバリアフリー構造になっており、居室にトイレ、キッチン、浴室が付いている物件もあります。サービス内容については、「安否確認」と「生活相談」の2つが一般的となっており、介護サービスや生活支援といった入居者の生活のサポートのようなサービスはない傾向にあります。
また、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)には、介護サービスを必要な分だけ外部の介護事業者と個別契約して受ける「一般型」に加えて、介護スタッフが常駐し施設内で介護を受けられる「介護型」の2種類があります。介護型の場合は、介護付き有料老人ホームなどと同様に厚生労働省が定めている「特定施設」に指定されており24時間体制で介護を受けることが出来ます。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の費用は、初期費用として家賃の2~3カ月分の敷金、月額費用として家賃、食費、安否確認・生活相談サービスなどの介護サービス費用が毎月かかります。
初期費用は一般型で約15~30万円、介護型で約15~50万円程度が相場となっており、不動産賃貸でもあるように敷金0円の施設も少なくありません。
月額費用は一般型で約15~30万円、介護型で約15~35万円程度が相場となっており、食費などは自炊することによって節約することが可能となっております。
一般型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居条件は「高齢者住まい法」によって、60歳以上の高齢者又は60歳未満で要支援又は要介護認定を受けた人と定められています。
一方で、介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は介護付き有料老人ホームと同様に都道府県から特定施設入居者生活介護の認定を受けているので65歳以上で要介護1の方しか入居することはできません。
心臓病とは、心臓の構造や機能の異常により生じる病気の総称です。狭心症や心筋梗塞は虚血性心疾患に該当し、冠動脈の血流が悪くなることを狭心症、血流が途絶えてしまうことが心筋梗塞です。
狭心症の症状としては、階段を上がるなどの動作に伴って、胸の痛みや締め付けといった圧迫感が1~5分程度続きます。安静にしているときでも、冠動脈のけいれんによって狭心症が引き起こされることもあります。
心筋梗塞の場合は、突然締め付けられるような激しい胸の痛みが生じ、冷や汗や吐き気、呼吸困難といった症状が10~数時間続きます。激痛は胸だけでなく、腕や肩にも起こることがあります。
脳血管疾患とともに、虚血性心疾患などの循環器疾患は日本における主要な死因の1つであり、2020年時点で心疾患の患者数は約306万人であると報告しています。
参照:厚生労働省「心疾患に関する留意事項」
心臓病(心筋梗塞・狭心症)を患っている方を介護する際は、身体や心臓に負荷の掛かりすぎないように十分に注意しましょう。
軽症の場合は特別な留意点は少ないものの、規則正しい生活習慣を促すことや疲れすぎなどを予防することが大切です。
厚生労働省によると、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患の主な発生原因は下記の3つと報告しています。
1日3食バランスのいい食事を取ることや、適度に運動することは、心臓病の再発予防につながります。メタボリックシンドロームなども虚血性心疾患の原因になりうるため、無理のない範囲でダイエットを行うことも有効とされています。
ただし、中等症から重症の心臓病後の患者は、少しの運動やリハビリテーション、入浴などでも心不全や不整脈を引き起こしかねません。主治医と相談のうえ、適切な運動や入浴を行うことが大切です。
参照:厚生労働省「健康日本21(循環器病)ー循環器病」
心臓病(心筋梗塞・狭心症)を患っている方でも入居可能な施設をお探しの方は、医療機関と連携している施設から探しましょう。
心筋梗塞や狭心症はしばらく安定していたにもかかわらず、発作的に症状が表れることもあります。特に急性心筋梗塞の場合は、発症後いかに早く医療機関を受診して、適切な処置を受けれるかにより大きく変わります。
また、心筋梗塞を一度起こすとその死亡率は約30%と言われており、その原因の中でも病院にたどり着く前に心臓が止まってしまうというケースが非常に多いです。
老人ホームによっては施設内に医師が常駐している施設や、24時間対応のクリニックと連携しているところもあります。
容態が急変したときでも安心して医療行為を受けられる施設から探すことをおすすめします。
事前相談から入居まで、親身にサポートします。
ご家族含めて納得できる施設に出会えるよう、お手伝いさせて頂きます。