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全国の喘息・気管支炎の方を受け入れ可能な特別養護老人ホーム

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特別養護老人ホームについて

特別養護老人ホームの施設概要

特別養護老人ホームとは、要介護3以上の高齢者を受け入れている公的な介護保険施設です。在宅での生活が難しくなった方を受け入れていることが特徴で、「介護老人福祉施設」「特養」とも呼ばれています。

特別養護老人ホームの提供サービスは、食事・入浴・排泄の介助や生活支援、リハビリ、レクリエーションとなっており、全体の約73%の施設で看取りの対応をしているのが特徴です。※厚生労働省「施設、在宅での看取りの状況に関するデータ」

他の介護施設よりも比較的安価で入所できることが特徴で、世帯収入や預貯金額によって費用を減額できる特定入所者介護サービス費という減免制度を利用できるのが特徴です。

ただし、安価で人気の高い施設であることから、地域によっては入所待ちが発生していることもあります。細かい状況はエリアごとに異なりますが、入所までに待機期間を要する場合もあることは理解しておきましょう。

特別養護老人ホームの費用

特別養護老人ホームの費用は公的施設であるため入居金が0円、さらに月額費用は多床室タイプの場合は毎月4.4万~約12万円、10人程度の少人数グループで介護を行うユニット型の場合は毎月6.8万～約15万円かかることが一般的です。

特別養護老人ホームの費用は多床室タイプかユニット型かによって大きく変わり、多床室タイプの場合は毎月4.4万~約12万円、ユニット型の場合は毎月6.8万～約15万円が費用の目安となっています。

特別養護老人ホームでかかる費用の内訳としては、居住費、食費、日常生活費、介護サービス費用などがあります。理美容代や娯楽費用などは介護保険が適用されないので注意しましょう。

特別養護老人ホームの対象者

特別養護老人ホームの対象者は65歳以上で要介護3以上の認定を受けている人です。ただし、特定疾病のある要介護3以上の方であれば40~64歳の方でも入所することが出来ます。

特別養護老人ホームでは終身に渡って利用できるため寝たきりの方などの受け入れも行っています。ただし、看護師の24時間体制での配置は義務付けられていないので医療行為が必要な寝たきりの方の入所などは難しい場合があります。

また、認知症や暴力行為などで周囲に迷惑をかける可能性があるときは入所を断られる場合もあるので注意しましょう。

喘息・気管支炎とは

喘息・気管支炎（以下、喘息）とは、気管支の炎症によって気道が過敏な状態になり、気道自体が狭くなるため発作的な咳や呼吸困難といった症状を引き起こす病気を指します。

喘息は、ダニやペット、カビといったアレルゲンが原因であるアトピー型と、喫煙や過労、ストレスなどの原因によって起きる非アトピー型の2つに分類され、高齢者の喘息の場合は非アトピー型である可能性が高いです。

非アトピー型の喘息はアレルゲンが原因となるアトピー型とは異なり、原因の特定が難しいことから、いつ症状があらわれるか、またどのように対処すればいいかの判断が難しいといった特徴を持ちます。

また、高齢者の方の喘息は、肺の疾患や心臓病をはじめとする他の病気との合併症が多くなるという特徴を持つため、小児喘息と比べて、亡くなるリスクが高いとされています。

出典：e-ヘルスネット「喘息」

出典：全国健康保険協会「喘息（気管支喘息）」

喘息・気管支炎の方を介護する際のポイント

喘息・気管支炎（以下、喘息）の方を介護する際には、服薬介助に気を付ける必要があります。

喘息という病気は、呼吸に関する症状が主であるため、喘息であることが原因で特殊な介護が必要になるということはありませんが、喘息という病気とつき合っていくためには吸入薬や飲み薬による治療が重要になります。

ですが、高齢者になると、身体機能や認知機能の低下などが見られるため、医師の指示通りに薬を服薬できないケースも珍しくなく、例えば、吸入薬が気道の奥に届いていない、飲み薬を飲み忘れてしまうなど、思うように治療が進まなくなってしまいます。

喘息の症状が出ないよう上手につき合っていくためにも、ご家族の方が服薬管理に気を付けてあげる必要があり、吸入方法の理解の手助けや毎日の飲み薬の管理など、ご本人ができないことをサポートし支えてあげることを意識しましょう。

出典：独立行政法人 環境再生保全機構「高齢のぜん息患者さんへ」

喘息・気管支炎の方を受け入れている施設を探す際のポイント

喘息・気管支炎（以下、喘息）に対応している施設を探す際には、医療体制について確認すると良いでしょう。

高齢者の喘息は、小児喘息と異なり完治が難しいと言われているため、薬を使用しながら上手につき合っていく必要がありますが、そのためには服薬管理が重要になります。

高齢者になると、身体機能や認知機能の低下が見られるため、吸入薬を適切に使用できない、毎日の飲み薬を飲み忘れるなど、医師の指示通りに薬を服用できないことから、思うように病気の状態が良くならないことがあります。

そのようなケースを避けるためにも、服薬管理を行ってもらえるかどうかが重要になります。薬の準備や服薬の声かけ、飲み残しの確認などは介護職員にも行えますが、専門的な配慮が必要な場合には介護職員が服薬管理を行うことができません。

そのため、緊急時の対応も踏まえると、看護師の配置があるかどうかを事前にチェックしておくことをおすすめします。

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