がんとは、正常な細胞が傷ついてがん細胞になってしまい、人体の細胞や臓器に悪影響を与える病気です。がんのことを「悪性腫瘍」と呼ぶこともあり、異常に増殖した細胞が体の中にかたまりをつくり、血管などを通じて体のいたるところに転移するものを指します。
がんは段階的に進行していく病気で、ステージⅠ~Ⅳの4段階に分けられます。がん腫瘍が筋肉層に留まっている段階をステージⅠとし、徐々にがん細胞が広まってしまい、肺や大腸などの他の臓器へ転移している段階がステージⅣです。
ステージⅣになると手術や放射線療法などの治療方法がほとんどなくなってしまうため、病院から余命宣告を受けることがあります。一般的にステージⅣのことを末期癌と呼びます。
また、末期癌は厚生労働省が定めた特定疾病に該当するため、65歳未満(40歳以上)の方でも介護保険制度の対象となります。
参照:国立がん研究センター「がんという病気について」
日本人の2人に1人はがんになる
国立がん研究センターによると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性が65.5%、女性が51.2%であり、日本人の2人に1人はがんと診断される可能性があると報告しています。
また、がんは禁煙や定期的な運動など生活習慣を見直すことで「予防する」ことはできますが、がんに「ならないようにする」ことはできないと言われています。
参照:国立がん研究センター「最新がん統計」