胃ろうの方を介護する際には、口腔ケアと栄養摂取時の姿勢を正すことを心がけましょう。
口腔ケア
胃ろうによって栄養摂取をする方であっても、口腔内を清潔に保つことは重要です。
胃ろうにより胃に直接栄養を運ぶようになると、口から食べる機会が少なくなるため、唾液の分泌が減り、口腔内の金を減らす自浄作用がうまく機能しなくなってしまいます。口からは食べていないから大丈夫と思い口腔ケアを怠ってしまうと、口腔内で繁殖した菌が唾液や痰を通して気管に入り、気管支炎や細菌性肺炎を引き起こす恐れがあります。
そのため、口から食事を摂ることはないとしても、口腔内は常に綺麗に保つことを意識しましょう。
姿勢を正す
胃ろうでの栄養摂取時には、身体を起こし姿勢を正すことが大切になります。
というのも、口から食事を摂る時同様に、姿勢が悪い状態でいると栄養剤が逆流してしまう恐れがあるためです。
栄養剤注入時の姿勢については、上体を30~45度以上起こすのが理想ですが、要介護者が無理のない姿勢であることが第一です。また、逆流を防止するためにも、栄養剤注入後30分~1時間ほどを目安に、上体を保ったままにしておくといいでしょう。