入居前はどのような状況でしたか?
母は以前別の施設にお世話になっていた時期がありましたが、圧迫骨折をしてしまい病院に入院していました。当時の母は95歳で、要介護2の認定を受けていました。足元はよちよち歩きができる程度で、転倒の危険が非常に高かったため、病院から移動する際も含めて基本的に全面的な車椅子移動が必要な状態でした。
また、認知症の症状がかなり進行していました。脳神経外科で調べた際にはアルツハイマー病といった特定の診断名がついたわけではありませんでしたが、物忘れの程度は非常に進んでおり、実の娘である私と妹の2人の顔は辛うじて認識できるものの、それ以外の親族である娘婿や孫、ひ孫の顔は一切分からない状態でした。
幸いにも徘徊や幻覚といった周辺症状は見られず、重篤な癌や糖尿病などの持病もなく、血圧の薬を内服している程度でしたが、見守りや介助なしで過ごすことは難しい状態でした。
私自身も妹もそれぞれの生活がある中で、これほど認知症が進んだ母を自宅に引き取って介護することは現実的に不可能だと感じていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
直接のきっかけとなったのは、圧迫骨折で入院していた病院の担当医から退院を求められたことでした。医師から、骨折の治療が落ち着いたらあと1ヶ月ほどで退院してほしいという話があり、急遽退院後の受け入れ先を見つけなければならなくなりました。
そこから病院の社会福祉士さんとも相談をしながら、私と妹の2人姉妹で本格的に施設探しを開始しました。何よりも大切にしたのは、退院後に私や妹が頻繁にお見舞いや面会に通いやすい場所であることでした。私の自宅から通いやすいたまプラーザ周辺や、妹の住まいとの中間地点にあたる二子玉川周辺など、東急田園都市線沿線を中心に候補を絞り込んでいきました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設へ入居させること自体に対する強い罪悪感や葛藤といったものは、私たちの間ではそれほどありませんでした。
というのも、母の認知症はすでにかなり進行しており、自宅でのお世話は私にとっても妹にとっても対応できる限界を完全に超えていたからです。家での介護が無理であることは明白でしたので、施設にお願いするしかないという共通の認識がありました。
費用面については、月々30万から40万円ほどかかる見込みでしたので決して安い金額ではありませんでしたが、母自身の年金の範囲内でまかなうことができ、私や妹が追加で金銭的な負担を持ち出す必要もありませんでした。専門的なケアを受けられる環境に母を託すことができ、家族としてはほっと安心したというのが正直な気持ちでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設の見学にあたっては、大手事業者の運営するホームを含めて姉妹で手分けをし、十数軒の施設を精力的に回りました。気になる施設があれば互いに情報を出し合い、片方が良いと思った場所へもう片方も足を運ぶという形で比較検討を進めました。フローレンスケア美しが丘については、まず私が1人で見学に伺い、次に妹が確認し、最終的に2人で伺って詳しいお話を伺いました。見学時にスタッフの方から丁寧な説明を受け、館内の様子や対応にも良い印象を受けました。費用についても想定していた範囲で納得のいくものであったため、見学の段階で大きな不安やネガティブな要素を感じることはありませんでした。