入居前はどのような状況でしたか?
義母は、私たち夫婦が結婚するまでは夫と二人で暮らしていましたが、結婚を機に一人暮らしになりました。少し気の強い性格ということもあり、子どもたちとの関係もあまり良いとは言えず、兄弟げんかをすると2〜3年も絶縁状態になるようなこともありました。私たちに対しても「あなたたちに頼らない」「当てにしていない」と、一人で大丈夫だという姿勢をずっと見せていました。
そんな義母との関係が変わるきっかけになったのは、義母の実の姉が孤独死されたことでした。義母が保証人になっていたため警察から連絡があったのですが、葬儀の手配など、どうしたらいいか分からないと私に助けを求めてきたのです。それまでまともな交流がほとんどなかったのですが、この一件から私が色々と手伝うことになりました。
その過程で、義母の様子が少しおかしいと感じるようになり、認知症ではないかと思い始めました。そしてある時、銀行で「お金ってどうやって下ろすんだっけ?」と言い出したのです。それが、いよいよ本格的に向き合わなければいけない、というサインになりました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
義母の認知症が始まったかもしれないと感じ、夫にも相談したのですが、なかなか真剣に取り合ってくれず、その間に義母はどんどん弱っていきました。見かねた私が2、3日に一度、食事の買い物などで義母の家に通うようになりました。
そして、銀行でお金の引き出し方が分からなくなった一件で「もう限界だ」と感じ、夫に「もう無理だから」と伝え、一番上のきょうだいである義理の姉と連絡を取らせてもらいました。姉と相談し、本格的に施設を探すことになりました。実はその頃までには、私の方でいくつか目星をつけていて、あとは義母の意思さえ確認できれば、という段階まで準備は進めていました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設見学の際に、特に不安や気になる点はありませんでした。もともと義母が「ホテルのような綺麗なマンションに住みたかった」と話していたのですが、こちらの施設は外観が立派で、中に入ると本当にホテルのようでした。もう一つの候補だった施設は少し暗い印象だと義母が言っていたのですが、こちらに見学に来たときには「うん、いいよ」と言ってくれたので、本人も気に入ったようでした。