入居前はどのような状況でしたか?
主人とは長年一緒に暮らしてきましたが、徘徊が始まったり、てんかんの発作で倒れてしまったりと、だんだんと目が離せない状況になっていきました。警察のお世話になったことも一度や二度ではありません。
私が何か言っても聞いてくれる状態ではなく、家で面倒を見るのはもう難しいと感じていました。特に冬場は、もし外で倒れたらそのまま命に関わるかもしれないという不安が常にありました。もう私一人では対応しきれない、主人の意思を聞いている場合ではない、というのが正直な気持ちでした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
そんな中、一時的に入所していた介護老人保健施設(老健)からの退去が目前に迫ってきたことが、本格的に次の施設を探し始める直接のきっかけになりました。在宅での介護はもう限界だと感じていたので、安心して長く暮らせる場所を見つけなければなりませんでした。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
主人を施設に入れることについては、もう「仕方ない」という気持ちでした。病院に入院した際にも、退院後に家に戻ってくることはできないと本人に伝えていました。主人も、私がもう対応できないことを理解していたのか、自分の状況を諦めていたように思います。「家に帰りたい」と言っても無駄だと分かっていたのかもしれません。在宅介護が限界に達していたので、私としてはそう決断するしかありませんでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
入居を決める前に、一度施設の見学に行きました。その時の印象としては、入居されている方はご年配の方が多く、全体的に静かな雰囲気だなと感じました。特に何か強い不安を感じるようなことはありませんでしたが、少し落ち着いた、静かな場所というイメージでした。