入居前はどのような状況でしたか?
父が施設に入居する前は、もともと元気でした。
しかし、ある時転んで入院したことをきっかけに、認知症の症状が出てしまったんです。それからは、すごく怒りっぽくなり、食事を摂らなかったり、リハビリを嫌がって歩けなくなってしまったりと、だんだんと自分でできることが減っていきました。
当時は二世帯住宅の1階に父が、2階に私たち家族が住んでいましたが、日常生活のすべてに介助が必要な状態になり、私一人で父の面倒を見るのは難しいと感じるようになりました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、父が入院を経て認知症になり、在宅での生活が困難になったことです。
それまでは元気に暮らしていたのですが、入院後、急に歩けなくなり、食事やリハビリも拒否するようになってしまいました。母もすでに別の施設に入居しており、私一人で父の介護をするのが難しくなったため、「仕方ない」という気持ちで施設を探し始めることにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
父は施設に入ることを、すごく嫌がっていました。ですから、入居を決めることには葛藤がありました。入居してからも、面会に行くと「なぜここに入れたんだ」と、とても怒られました。
以前、母を施設に入れた時も「帰りたい」と言われることはありましたが、父の方がその気持ちは激しかったように思います。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に行った時に、特に不安に感じた点はありませんでした。
むしろ、とても良い印象を受けたのを覚えています。施設に入ってすぐの1階に広場のようなスペースがあったのですが、特にイベントがあるわけでもないのに、たくさんの入居者さんがそこに集まって、お話をしたりテレビを見たりして過ごされていました。
他の施設では、皆さんそれぞれの部屋で過ごしていることが多いと聞いていたので、職員さんが気軽に声掛けをしているその光景には、とても驚きました。