入居前はどのような状況でしたか?
父は、母が亡くなってからずっと一人で暮らしていました。私は家が近かったため、お世話や介護をするために、ほぼ毎日のように父の家へ通っていました。
当時、父はすでに93歳ほどになっていました。私としては毎日通うこと自体は続けていたのですが、父自身が「娘が大変だ」ということを理解してくれていたのだと思います。父の方から「そろそろどこか施設に入ろうかな」と切り出してくれました。
ただ、当時の父はまだ要支援1で、足腰が非常に丈夫でトイレもお風呂もすべて自分一人でこなせる状態でした。そのため、この段階で入居できるのはサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)一択。そこで、近くにある別のサ高住に入居したのです。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
その施設では、スタッフの皆様も本当に親切に対応してくださいました。しかし、父の年齢が進むにつれて、サ高住という「自立に近い環境」ゆえの限界や、家族である私の負担が見え始めるようになります。
転居を考えた最大の引き金は「服薬管理」の問題でした。サ高住では基本的に生活の自由度が高い分、手厚い服薬管理まではサービスに含まれていません。そのため、父の毎日の薬の管理は、引き続き私が毎日施設に通って行う必要がありました。どうしても私が都合で行けない日があると、父が薬を飲み忘れてしまうことがあり、「これではいつか健康に影響が出てしまうかもしれない」と、次第に大きな不安を抱くようになったのです。
そして、入居して約半年が経った頃、ちょうど介護認定の見直しの時期が来ました。当時の父の状態から考えて、まだ難しいかもしれないと思っていたのですが、結果は「要介護1」の認定。
この瞬間、以前から気になっていたベストライフ京都西京極さんへの転居という選択肢が現実のものとなりました。私はすぐに父へ「今ならベストライフさんに移動できるけれど、どうする? あそこなら薬の管理も全部してもらえるし、お互い安心できると思うんやけど」と相談しました。父は特に強いこだわりを示さず、「あ、ほんなら移ってもいいで」と快諾してくれ、より安全で適切な環境を求めて前向きな転居へと踏み切ることができました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学へ行った際、とても素敵な出会いがありました。
前の施設では低い階のお部屋だったのですが、ベストライフさんで見学させていただいたのは、たまたま空いていた上の方の階のお部屋でした。決して特別に高いグレードのお部屋というわけではなかったのですが、案内してくださった施設の方が「お父さん、ここから愛宕山が見えますよ」と教えてくださったのです。
窓の外に広がるその景色を見た父は、「おお、愛宕が見えるな」と声を弾ませて、本当に嬉しそうにしていました。その美しい景色が一望できるお部屋を父は一瞬で気に入り、見学の時点で「ここに決めて良かった」とお互いに納得できる、非常に良い印象を持ちました。