入居前はどのような状況でしたか?
母は高齢になるまで一人暮らしをしており、私が通いで身の回りの世話などをしていました。しかし、だんだんとそのサポートも大変になってきたのが正直なところです。
当時の母は、脊柱管狭窄症の影響で足腰が弱っており、歩くときには杖かシルバーカーを使っていました。日常生活に大きな支障があったわけではありませんが、計算が苦手になったり、位置関係が少しあやしくなったりと、年齢相応の変化は見られていました。ひどい状態ではありませんでしたが、かかりつけ医からは認知症の診断も受けていたと思います。
そうした状況で、一人暮らしを続けることへの不安が少しずつ大きくなっていきました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
私が通いで母のケアを続けるのが、時間的にも体力的にも少しずつ大変になってきたことが、施設探しを始めた直接のきっかけです。母の安全を考え、専門の方にお願いできる場所を探そうと決めました。自宅からあまり遠くない範囲で、いくつか施設を回り始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
一番大変だったのは、母自身が自宅を離れることにあまり乗り気ではなく、老人ホームに入ることをどちらかといえば嫌がっていたことです。なかなか本人が気に入る施設が見つからず、4軒、5軒と見学を重ねました。
そこで、「今の自宅はそのまま残しておくから、もし嫌になったらいつでも帰れるようにしておくよ」と伝え、月払いで入居金不要のプランがあったため、お試しのような気持ちで始められるのではないかと説得しました。
最終的に母がこの施設を見て「ここならいいよ」と言ってくれた時は、やっと落ち着ける場所が見つかったと、ほっとしたのを覚えています。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学の際に、特に不安を感じることはありませんでした。伺った当時は新築で、初めての入居者を募集しているタイミングでしたので、建物全体がとても清潔で綺麗な印象でした。また、バリアフリーの配慮がしっかりされていて、ここなら高齢の母が一人で生活しても大丈夫だろうなと感じました。
対応してくださったのは営業担当の方でしたが、とても丁寧に案内してくださり、特に問題はありませんでした。母も一緒に見学し、自分で使い勝手などを確認して納得していました。