入居前はどのような状況でしたか?
母はもともと戸建ての自宅で一人暮らしをしていました。しかし、生活の中で何度か転倒してしまうことがあり、一人で暮らしていくことに対して不安を抱くようになったことが最初のきっかけでした。私としても、一人で生活を続けさせることには不安がありましたので、まずは別の介護施設に入居することにしました。
その最初に入居した施設では、約1年ほど生活をしていたのですが、入居してから徐々に当初の雰囲気とは大きく変わっていってしまいました。一番気になったのは、職員の方々の入れ替わりが非常に激しかったことです。
最初はとても親切で感じの良いスタッフさんがいらっしゃり、母もその方を気に入っていましたし、私自身も面会へ行った際に丁寧に対応してくださる様子を見て安心していたのですが、そうした良い方々が一人辞め、二人辞めと、次々に辞めていってしまいました。面会に行くたびに「先週あの人が辞めてしまった」「今度はこの人もいなくなってしまった」という状況が続いていました。
さらに、受付の掲示板の脇には職員の方々の顔写真やプロフィールが貼られていたのですが、退職者が増えるにつれて掲示される人数が減っていき、最後には掲示そのものが一切なくなってしまいました。人手不足が深刻だったようで、臨床実習生のような不慣れな方が対応に入られることも増え、母自身も「対応があまり良くない」と不満や居心地の悪さを漏らすようになっていました。
私は定年退職後、友人の紹介で眼科の訪問診療の送迎運転手の仕事をしており、町田や川崎、新横浜などにある様々な介護施設に出入りする機会がありました。運転手ですので受付や入口付近で待機したり、お手洗いをお借りしたりする程度ではありましたが、大手企業が運営する色々な施設を目にする中で、母が暮らしている施設との対応の違いや違和感を強く感じるようになりました。
何よりも、その施設では1年間の間に所長が5回ほど交代するという通常では考えにくい事態が起きており、組織やスタッフの人間関係に何か問題があるのではないかと感じざるを得ませんでした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
ニチイホーム鷺沼南への転居を検討し始めた直接のきっかけは、以前の施設における度重なる所長の交代や人手不足、それに伴うサービスの質の低下に不安を感じ、このまま母を預け続けることはできないと判断したことです。
最初に入居した際は、入居金がかからなかったことや、見学時に案内をしてくださった方の印象が良かったことから決めました。しかし、いざ母が入居する段階になると、その案内を担当してくださった職員の方さえも既に退職してしまっていました。入居当初はまだ丁寧に対応してくださるスタッフさんも残っていたのですが、1年が経つ頃には親切だった方々が次々と去ってしまい、母への対応の質も明らかに落ちていきました。
私自身が仕事で複数の介護施設を日常的に外から見る機会があったことで、「他の施設と比べても、現在の母の環境はおかしいのではないか」という疑問が確信に変わりました。スタッフが定着せず、施設長が短期間で何度も代わるような不安定な環境に母を置き続けるのは嫌だと強く思い、現在の紹介窓口に相談をして、別の施設への住み替え先を探し始めることにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
今回の施設探しは、在宅から初めて施設へ入居させた時とは異なり、入居した施設に明らかな問題や不安があったため、転居させること自体に対する迷いや罪悪感はありませんでした。
母自身も頻繁に担当スタッフが入れ替わることや、不慣れな対応が続くことに居心地の悪さを感じており、不満を口にしていた状況でした。そのため、私としては母がこれ以上ストレスを感じながら生活を続けることのないよう、早くより良い環境へ移してあげたいという思いが先行していました。住み慣れた場所を変える負担はあるかもしれませんが、当時の劣悪になりつつあった環境にそのまま預けておくことのほうが母にとって良くないと考え、前向きに新しい施設を探して住み替えを決断しました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
ニチイホーム鷺沼南を見学した際に気になった点としては、建物の設備が少し古かったことです。他の新しくて綺麗な施設や、豪華な設備が整っている施設も見学していたため、建物全体の築年数や古さという面では多少の古めかしさを感じました。
ただ、その点を除けば、施設内の雰囲気自体はとても落ち着いていて良かったですし、対応してくださったスタッフの皆さんも非常に丁寧で感じが良く、見学の段階で大きな不安やネガティブな印象を抱くことはありませんでした。