入居前はどのような状況でしたか?
母は私と一緒に暮らしていましたが、ある日、脳出血で倒れてしまいました。4ヶ月ほど入院し、その間の費用は私が支払っていたのですが、だんだんと金銭的に厳しくなっていきました。
退院しても自分で生活できる状態ではないので、もし家に連れて帰ったら「仕事から帰ってきて僕が母親のおむつを替えるような生活」になる。さすがに自分の母親のおむつを替える勇気はなくて、精神的にも絶対きついと思い、生活福祉課に相談に行きました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
やっぱり、自宅に引き取って自分が親のおむつを替えるような介護生活は精神的に無理だと思ったのが一番のきっかけですね。私の経済状況や精神的な負担を伝えたところ、生活保護の制度を利用して施設に入ることを提案されました。
そこからソーシャルワーカーの方が施設を探してくださり、入居に至りました。当初、ソーシャルワーカーさんからは、予算的に群馬県などの遠方の施設しか難しいかもしれないと言われていました。しかし、母の意識が少しずつ戻ってきたこともあり、何かあった時にすぐに行けるよう、できるだけ自宅から通える範囲で探してもらいました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
倒れてからリハビリ中は意思の疎通が難しい状態だったので、ある程度の覚悟はしていました。ですが、リハビリが終わる頃には少しずつ記憶が戻り、意思疎通ができるようになったので、その状態で施設に入れることには複雑な思いもありました。それから、最初は「リハビリが終わったら家に戻せるかも」なんて思っていたんです。
ただ、1人での自宅介護はもう絶対に無理な状況でしたし、「1人じゃ無理だから施設に預けるしかない」という、選択肢がない中での苦渋の決断でしたね。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
生活保護の状態で受入れ先を探していたので、引き受けてくれるところがすごく少なくて不安でした。実際に施設側から「生活保護の方はご要望が多くて…」みたいな理由で遠回しに断られたりすることもあったので、本当に安心して預けられるところが見つかるのか心配でした。
メゾンドラペさんは僕が通える範囲にあって、条件に合う中で受け入れてくれたので本当にありがたかったです。建ってから1年くらいしか経っていなくてすごく綺麗な施設でしたし、しっかり手入れもされていたのも決め手になりました。