入居前はどのような状況でしたか?
もともと父は母と二人で暮らしていましたが、自宅で突然倒れてしまい、そのまま病院へ入院することになったんです。病院の先生からは、人工透析の必要性なども含めて「もう自宅での日常生活は難しい」と告げられました。一時は病状が危ないとも言われていたので、無事に退院できただけでも私たち家族にとっては御の字という状態でした。
認知症の症状も少し見られ、急に怒りっぽくなったり、いない母の名前を大声で呼んだりすることもあったんです。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
退院した後に、一旦ショートステイの施設に1ヶ月ほど入りました。ただ、そのショートステイ先で、父が少し乱暴な振る舞いをしてしまうことがあったんです。次の施設を探して引き継ぎをする際、やっぱりそのことを隠しておくわけにはいかないので正直にお伝えすると、断られてしまうんですね。
父はバルーンを外せなかったので、まずは「バルーンで受け入れてくれるところ」が前提でした。その上で、認知症の症状で声を荒らげたり、気に食わないと手を振り払ってしまったりする粗雑な対応があっても大丈夫なところ、となると本当になかなか無くて…。実際に2つほど断られてしまいました。千葉おおたかの杜は受けていただいたので、条件に合って受け入れてもらえるなら「正直どこでも良かった」というのが当時の本音です。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設に預けることへの葛藤はなかったですね。家で倒れた時から「自宅で過ごすのはもう無理だ」と病院からも言われて分かっていましたから。家に帰れないことに対する罪悪感よりも、無事に退院してショートステイや施設に移れることへの安心感の方が大きかったです。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
こちらの施設はいわゆる「住宅型」ということもあって、施設の中でみんなで集まってオリエンテーションやレクリエーションを賑やかにやるような雰囲気ではなかったんです。基本的にはそこからまた個別にデイサービスを利用してサポートをいただくような形だったので、「施設の中だけの生活だと退屈しちゃうんじゃないかな」という心配は若干、最初にありました。