入居前はどのような状況でしたか?
私の父と母は二人で暮らしていましたが、まだ二人とも元気で、特に介護が必要な状態ではありませんでした。しかし、将来のことを考えて「ゆくゆくは必ず介護が必要になるから、子どもたちに全部頼るのは大変だ」と、自ら施設探しを始めたんです。本当に元気なうちから、自分たちで引越しなどもちゃんとできるようにと、前もって準備を進めていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しは、何か特定の出来事がきっかけというわけではなく、両親が自分たちの将来を見据えて、主体的に始めたものでした。急いで決める必要がなかったため、2〜3年という長い時間をかけて、いろいろな施設を体験入居して回っていたようです。その中で、最終的にこの施設を選んだと聞いています。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
両親は二人だけで施設見学から契約まで進めてしまい、「絶対大丈夫」と言ってすぐに入居を決めてしまいました。そのため、私が何か意見を言う間もありませんでした。
後から施設の状況を知って、もし私が最初から一緒に見学に行っていたら、将来の介護体制のことなどを詳しく確認して、きっと入居には反対していたと思います。両親の決断を尊重しつつも、もっと自分が関わるべきだったのかもしれない、という思いは今でもあります。それが少し、間違っていたのかなと感じています。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学は両親だけで行ったため、私自身が見学時に直接何か不安を感じたわけではありません。両親も、その時点では特に問題はないと感じて入居を決めたのだと思います。ただ、後から振り返ると、もし私が同行していれば、パンフレットや説明だけではわからない、実際の介護体制についてもっと深く質問していたはずです。特に、介護が必要になった時に本当に介護棟へ移れるのか、その定員は十分なのかといった点は、一番の懸念点になっただろうと思います。