ニチイホーム上星川
に88歳・男性・要支援2で入居中の方へのインタビュー

父は当時、一人で暮らしていました。軽い認知症の症状があり、歩行時には杖を使っていましたが、特に大きな病気はなく、医療的なケアは必要としていませんでした。 私も「そろそろ施設に入った方がいいのでは」と考え始めてはいたものの、父にどう切り出すべきか、タイミングを計りかねていました。そんな矢先に、父の方から「もう一人では無理だから、施設に入りたい」と相談してきたのです。本人の口からそう言ってくれたことで、私たちは本格的に施設探しを始めることになりました。

私の中に葛藤や罪悪感は全くありませんでした。 もちろん、住み慣れた家を離れる寂しさはあるかもしれませんが、それ以上に高齢の一人暮らしの方が不安が大きかったんです。 誰か人の目がある場所で過ごしてもらうことは、家族にとっても父にとっても、一番の安心に繋がる決断だと思っていました。

入居後の父は、特に戸惑う様子もなく、穏やかに過ごしているようです。面会に行くと「みんな良くしてくれるよ」と話しており、不満を口にすることはありません。私たち家族としては、常に誰かが見守ってくれている環境に父を預けられたことで大きな安心感を得ることができました。これまでの心配が嘘のようです。 施設では、午前と午後にレクリエーションの時間が設けられているようで、父も何かしらの活動に参加していると聞いています。また、日中は看護師さんが常駐しており、月に一度は内科の先生による往診もあるため、健康面の管理も安心してお任せできています。薬の管理まで全てやっていただけるのは、本当に助かりますね。 また、一度父を外出に連れ出したことがありました。今は車椅子がメインになり、私の自家用車では移動が難しかったのですが、施設側で車を出すなどの対応をしていただき、一緒に「しゃぶしゃぶ」を食べに行くことができました。こうした家族の希望を汲み取ってくれる姿勢はとてもありがたいですね。

ここのスタッフさんは、皆さん本当に良くしてくださいます。とても気さくで話しやすい雰囲気なので、何か気になることがあっても気軽に相談できますし、施設での父の様子についても、こまめに連絡をいただけます。離れて暮らしていても、父がどのように過ごしているのかが分かるので、とても安心できます。こうした細やかなコミュニケーションが、私たちの信頼につながっているのだと思います。

入居してすぐの頃、父が「食事の量が少し足りない」と漏らしたことがありました。そのことを施設長さんにお伝えしたところ、「では、ご飯を少し多めにしておきますね」とすぐに対応していただけたんです。最近は父も食が細くなり、逆に残してしまうこともあるようですが、一人ひとりの状況に合わせて、柔軟に対応してくれる姿勢は本当にありがたいと感じています。面会にも特に制限はなく、以前は父が好きだったワインを差し入れたこともありました。個人の希望に寄り添ってくれる施設だと思います。

入居当時は特に医療的なケアは必要ありませんでしたが、やはり年齢を考えると、いつ何があるか分かりません。その点、こちらの施設は日中、看護師さんが常駐してくださっているので、何かあってもすぐに対応していただけるという安心感があります。さらに、月に一度、内科の先生が往診に来てくださり、日々の薬の管理も全てお任せできるので、健康面での心配事が大きく減りました。

入居して意外だったのは、生活の自由度が想像以上に高いことでした。実はこの施設、アルコールの持ち込みが認められているんです。父はワインが好きなので、入居当初はよく差し入れを持って行っていました。現在は本人があまり飲まなくなったので控えていますが、そうした「楽しみ」を認めてくれる空気感があるのは、入居前に知っておきたかった良い情報でした。

改善してほしい点や、退去を考えたことは一度もありません。何かあればこまめに連絡をくれるので、全面的に信頼してお任せできているからです。父本人も不満なく過ごせているようですし、この先もずっとこちらでお世話になりたいと思っています。

お父様を想うお気持ちと、施設への深い信頼が伝わってくる、とても穏やかなインタビューでした。ご自身の考えを押し付けることなく、お父様ご本人の希望を第一に考えて施設探しをされたこと、そして入居後も「野垂れ死ぬことはない、という安心が一つ」と率直な言葉で安心感を語ってくださったのが印象的です。費用面という現実的な視点を持ちつつも、スタッフの方々との良好な関係を築かれているご様子から、施設選びにおいて大切な視点を多く学ぶことができました。