入居前はどのような状況でしたか?
入居する前の母は、自宅で一人暮らしを送っていました。日常生活は杖を使っており、移動の際には足元に注意が必要な状態でした。
また、生活の中で少しずつ物忘れが見られるようになるなど、若干ではありましたが認知症の初期症状が出始めていました。当時の私は母の住まいから車で1時間ほど離れた場所に暮らしており、何か突発的なトラブルや体調の異変があったとしても、すぐに駆けつけることが難しい距離にいました。遠方に住んでいる身としては、母が一人で暮らす中で転倒してしまわないか、認知面の低下によって日常生活に支障が出ていないかなど、常に気がかりで心配が尽きない日々を過ごしていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを本格的に考え始めた直接のきっかけは、母の認知症の症状が少しずつ進行してきたことでした。日々の生活の中で物忘れなどが徐々に目立つようになり、これ以上一人で暮らさせておくのは生活の安全面から考えても厳しいのではないかと感じるようになりました。
私自身の自宅から母の住まいまでは車で1時間ほどの距離があり、万が一何か起きた場合でもすぐに駆けつけることができません。このまま離れた場所で一人暮らしを続けさせることへの不安が限界に達し、私の自宅から近い場所であれば何かあってもすぐに様子を見に行けると考え、母に施設への入居を勧めることにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設への入居を決断すること自体に対しては、私自身の心の中に大きな葛藤や迷いはありませんでした。母のこれからの安全や健康を考えれば、近くの施設に入ってもらうことが最善の選択だと考えていたからです。
一方で、母本人は住み慣れた自宅への愛着が強く、施設に入るということに対してなかなかうんと言ってくれませんでした。自分の暮らす環境が変わることへの抵抗があったようで、母に納得してもらい、入居を受け入れてもらうまでには時間をかけて説得を重ねる必要がありました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
高齢者住宅ほのぼのを選んだ大きな理由として、母が元々何年も通院していた病院の系列だったという背景がありました。全く見知らぬ法人が運営している施設ではなく、医療面で長年お世話になっていた系列の高齢者向け住宅だったため、安心感を持って見学に臨むことができました。そのため、他の施設を何件も見て回って比較検討するようなこともせず、見学に訪れたのはこちらの施設だけでした。