入居前はどのような状況でしたか?
母は一人で暮らしており、デイサービスを利用していました。しかし、ある日、家の中で一人で倒れてしまい、数時間そのまま起き上がれなかったことがありました。それ以降、トイレに行く際に滑って起き上がれないということが2、3回続いたのです。
「これはもう1人では無理だな」と感じ、私や妹、孫たちで交代で泊まり込み、24時間誰かが付き添う生活が始まりました。仕事も休んで対応しましたが、この生活が続くと家族の体力的、精神的な負担が大きく、この先どうなるのだろうというストレスを感じていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
自宅での転倒が続き、24時間の見守りが必要になったことが、施設探しを始めた直接のきっかけです。
ちょうど妹がこの施設を運営する企業の関連会社に勤めていて、内情をよく知っていたこともあり、すぐに話が進みました。見学に行くと同時に空き部屋を提供してもらえ、社員割引などの制度もあったため、他の施設を何軒も見て回るということはせず、最初に見学したこの施設にすぐ決めた形です。
家族の負担を考えると、一刻も早くという気持ちが強かったので、入居を決めるまで1週間もかかりませんでした。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
他の施設と比較検討したわけではありませんが、見学時に少し気になったのは、施設の雰囲気が「個人主義」に感じられた点です。自分で新聞を読んだり、ロビーにコーヒーを飲みに行ったりと、意欲的に動ける方には良い環境かもしれませんが、そうでない場合は部屋にこもりがちになってしまうのではないかという懸念がありました。
食事の時の方が間になればスタッフ呼びに来てくれるのですが、それ以外の時間は、常に全員の様子を見守っているというよりは、個人の自主性に任されている印象でした。
自宅で倒れたことがきっかけで入居を決めたので、施設の中でもし転倒した場合、自分でコールボタンを押せなければ、次の見回りまで気づいてもらえないのではないか、という点が一番の不安でした。