入居前はどのような状況でしたか?
母は宮城県の実家で暮らしていました。もともと父と一緒に生活していましたが、父が亡くなってしまい、その半年後となる2024年2月に母が脳梗塞を発症してしまいました。不整脈からくる心因性の脳梗塞で、血栓が頭に飛んでしまったことによるものでした。幸い軽度ではあったものの、右側に麻痺が残る高次脳機能障害の診断を受けました。実家では一人暮らしになってしまったため、そのまま自宅で一人で生活を続けることは困難な状態でした。私自身は東京都内に住んでおり、離れた宮城県で暮らす母の生活を日常的に直接サポートすることは距離の面から非常に難しく、今後の母の暮らしをどう支えていくべきか頭を悩ませていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
脳梗塞の発症後、宮城県内のリハビリ病院に入院して治療とリハビリを受けていましたが、リハビリ病院には入院期限があり、3カ月程度で退院しなければなりませんでした。退院後の受け入れ先を急いで探さなければならない状況になり、退院期限が迫る中で急遽施設探しを始めることになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
本来、私としては母の右半身の高次脳機能障害を少しでも良くしたいという思いが強く、短期間でもしっかりとリハビリが行えるリハビリ施設が併設されたようなところに入居させたいと考えていました。しかし、急いで探す中で妹がこちらのサービス付き高齢者向け住宅に決めてしまったという経緯がありました。やむなく入居を決める形となったため、リハビリをもっと集中的に受けさせられる環境を選んであげたかったという心残りやもどかしさはありました。とはいえ、母本人の意向もありますし、無理強いをしてリハビリの結果が芳しくなくなってもいけないと考え、まずは受け入れて生活を整えることを優先しました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
こちらの施設はサービス付き高齢者向け住宅であるため、施設内で行えるリハビリにはどうしても限界があるのではないかという点が懸念材料でした。母の高次脳機能障害の回復を願っていた私としては、施設内での歩行器での移動程度のリハビリにとどまってしまうことで、十分な機能回復が望めないのではないかという心配がありました。