入居前はどのような状況でしたか?
母は地元で一人暮らしをしていました。もともと軽度のアルツハイマー型認知症があり、物をなくすと「誰かに盗まれた」という被害妄想が出たり、同じ物を何度も買ってきてしまったりする症状はあったんです。当時はコロナ禍ということもあり、私も片道1時間ほどかかる実家へは年に3回ほどしか顔を出せず、外出や交流が減ったことで母の認知症が進行し、食事もあまり摂らなくなって痩せてきていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
ある日、母が自宅の部屋で倒れているのを、たまたま訪問看護師さんが見つけて救急搬送されました。その際、病院の先生から「もう一人暮らしを続けるのは難しい。娘さんが同居するか、施設に入れた方がいい」と言われたんです。私は一人っ子で、父親も亡くしていたため、私が動くしかありませんでした。そこから、私の自宅からすぐに行ける範囲で施設探しを始めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
本当は私が一緒に暮らしてあげられたら良かったのかもしれない、という気持ちはありました。ただ、私と母は昔から少し仲が良くないというか、一緒にいるとお互いに言い合いになってしまうような関係性だったんです。無理に同居を始めたら、お互いにとってストレスになってしまう。そう考えて施設への入居を決断しました。
また、母の地元の施設に入れてあげれば、ご近所付き合いのあった方々が面会に来てくれて良かったのかもしれない、という思いもありました。でも、私がその方々と繋がりがなかったこともあり、結局は私の家の近くに呼び寄せる形になったので、面会に来られるのが私だけになってしまったことには、少し思うところがありましたね。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
介護施設の検索サイトから資料請求をして、3つ4つ見学に行きました。認知症型のグループホームもいいなと思って迷ったんですけど、グループホームはちょっと金額が高かったのと、この辺りにあんまり空きがなかったんです。今の施設は空きがあって、家から数分くらいで行ける近さだったので、森小路スマイルガーデンに決めました。