ココファン大袋
に96歳・女性・要介護1で入居中の方へのインタビュー

母は96歳になるまで、ずっと一人で暮らしていました。そんな母が骨折で入院し、その後リハビリ施設の老健に移りました。リハビリのおかげで、実際には家にも戻れる感じではあったんです。ただ、年齢が年齢なので、また転んでしまったらどうしようか、という心配は常にありました。

一番のきっかけは、私と母の家の距離でした。母の家までは片道1時間くらいかかり、何かあってもすぐには駆けつけられない。96歳の一人暮らしは、やはり不安が大きかったです。幸い認知症は今もないのですが、万が一のことを考えると難しいかなっていうか…。自宅に戻してあげたい気持ちもありましたが、やはり施設の方が安心かな、ということで、私の家の近くで施設を探すことにした、という感じです。

施設に入れると決めて、自分で探しては見学もしたのですが、やはり「どういうところなんだろうな」という心配はありました。特に母は、ずっと一人で暮らしてきた人なので、施設での集団生活に馴染めるのか。どちらかというと、母本人よりも私の方が不安だったかもしれません。

私があれこれ心配していたのとは裏腹に、母は入居してみたら意外と大丈夫で、すぐに馴染んで落ち着いてくれました。入ったばかりの頃は、トイレに行くのもつかまり歩きで、転倒のリスク、結構あるかな？と思っていたのですが、外部から来てくれるリハビリを個別に受けた成果もあってか、今では短い距離ならちゃんと歩けるようになったんです。そういう成果もあるのかな、と思っています。 日中は部屋で過ごすことが多いですが、午後2時からはカラオケやゲームみたいなレクリエーションもあるので、参加できるときは楽しんでいるようです。

実は私、個人的に「サ高住」のイメージがあまり良くなくて…。なので、最初はどうかなと思っていたんです。でも、今お世話になっているココファンさんは、サ高住の中でも「特定施設」という種類で、介護サービスが有料老人ホームに近い使い方ができると聞き、それなら安心できるかなと思いました。 見学に行った他の施設さんでは、例えば面会時に自分の部屋には入れず、談話室のような場所でしか会えない決まりでした。部屋の様子が見えないのは心配に感じて。その点、ココファンさんは部屋にも自由に行き来できたので、そういった不安はなかったですね。 それから、私の家から歩いて行けるくらい、本当に近いんです。何かあればすぐに行けますし、母の家まで片道1時間かかっていたときのことを思えば、安心感が全く違いますね。駅から歩いて5分くらいなので、どこかから来る人にも結構いいですね。

私が仕事をしているので、「いつ行けるかわからない」というのが正直なところなんです。急に時間ができたりするので。その点、この施設は予約なしで、常識の範囲内で、夜8時ぐらいまでならいつでも面会に行けます。これは本当に助かりますね。他の施設だとそうはいかない所もあるので。食事も、3日前までに言えば無しにしてもらえるので、何か持って行ってあげたりとか、外に行ったりとか、その辺自由なので。この柔軟さが一番の魅力かもしれません。

職員さんが、皆さん一生懸命な感じがしますかね。面会に行くと様子を教えてくれますし、例えば「今日、食堂にいらっしゃいませんでしたよ」というような、ちょっとしたことでも電話で連絡をくれるんです。日々のことで何か変化があればきちんと報告してくださるので、離れていても安心していられます。

施設全体の規模が、40数名と大きすぎないのも良い点だと思います。50人いないくらいなので、こじんまりしているというか。あまり大規模だと、どうしてもスタッフさんの目が行き届かないこともあるかと思うのですが、ここはその心配が少ないかなと感じています。

すごく困るようなことはないんですが、強いて言うなら、スタッフさんたちの間で話の伝達がうまくいっていないことが、たまにあるかな、というくらいです。でも、色々な方が関わってくださっているので、それはしょうがないのかなと思っていますし、そんなに頻繁にあるわけではないです。何かあればこちらから言えるような環境ですし、言いにくいということもないので、特に大きな問題には感じていません。

お母様の突然の骨折をきっかけに、ご自身の生活も考えながら、懸命に施設を探された様子が目に浮かぶようでした。特に印象的だったのは、「面会の自由度」や「家からの距離」を大切にされていた点です。それは、施設に入った後も、これまでのようにお母様との時間を大切にしたいという、娘様の優しいお気持ちの表れなのだと感じました。「結果的にここで良かった」と話してくださったその一言に、今の穏やかな暮らしへの満足感が詰まっているようで、私も嬉しくなりました。この記事が、施設選びで迷われている方の背中を、そっと押せるようなものであれば幸いです。