入居前はどのような状況でしたか?
母はもともと父と二人で暮らしていましたが、父が亡くなったことをきっかけに、私たち夫婦の家で同居するようになりました。
私たち夫婦の家に来てからは、とにかく夜に眠れない日々が続きました。母は夜中に何度も目を覚まし、そのたびに私たちも起こされるのです。トイレへの移動はなんとか自分でできていましたが、転んでしまうこともあり、そうなると助けに行かなければなりません。時にはお説教のような話が始まり、じっと聞いていなければならず、心身ともに休まる時がありませんでした。
精神安定剤もあまり効かず、私が疲れてしまうと夫が交代で見てくれるような状態で、夫婦ともに睡眠不足が続いていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めたのは、母から「元の自由な生活に戻りたいから、もう戻してくれ」と言われたことがきっかけです。とはいえ、一人で暮らすのは難しいため、まずは私がすぐに駆けつけられる範囲で、車椅子でも生活できるアパートを探しました。
しかし、条件に合う物件がなかなか見つからず、それならばとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を探すことにした、という経緯です。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設への入居をお願いすることについて、特に葛藤や不安はありませんでした。
というのも、母が昔「学研」に勤めていたことがあり、系列であるこの施設に対して強い信用を持っていたのです。見学に訪れた際、母の好きな図書館がすぐ隣にあるのを見て、「ここしかない」という感じで、母自身が納得してくれたのが一番大きかったです。本人が前向きな気持ちでいてくれたので、私たちも安心して決断することができました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に行った時のスタッフさんの感じも良く、施設に対して特に不安はありませんでした。強いて言えば、自宅から少し距離があるな、と感じたくらいです。ただ、それも私が自転車でなんとか行ける範囲だったので、大きな問題とは思いませんでした。