入居前はどのような状況でしたか?
父が95歳の時でした。その年の初めに軽い脳梗塞を患い、それまで一人で暮らしていましたが、自力で歩くことが難しくなり、車椅子での生活になりました。要介護認定は4でした。
救急病院からリハビリ病院に移ったものの、高齢ということもあり、リハビリは形式的なものに留まりました。自宅での一人暮らしに戻るのは難しい状況で、リハビリ病院にいる間に次の住まいを探さなければと、少し焦る気持ちもありました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、父が脳梗塞で倒れたことでした。リハビリ病院に入院していましたが、退院後の生活を考えると、在宅での介護は難しいと判断しました。
リハビリ病院の地域連携室の方からいくつか施設を紹介してもらい、本格的に探し始めることになったんです。ちょうどコロナ禍が始まった頃で、あまり悠長に探していられないという事情もありました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
父の状態を考えると、施設にお世話になるのはごく自然な流れだと考えていたので、入居を決める際に特別な罪悪感や葛藤はありませんでした。むしろ、専門の方に見ていただける安心感の方が大きかったかもしれません。
リハビリ病院からの転院という形で、選択肢が限られていたこともあり、感傷に浸るよりも、父にとって最適な環境を早く見つけてあげたいという気持ちで、現実的に物事を進めていきました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学に伺ったのは、ちょうどコロナ禍の真っ只中でした。そのため、感染対策で施設内を隅々まで見学することはできず、「中がどうなっているのかよく分からない」という不安は正直ありました。娯楽室や食堂、入居予定の部屋などを10分ほど見せていただいただけで、実際の生活の様子を掴むのは難しかったです。
また、父本人はリハビリ病院にいたため見学に同行できず、私と妹だけで決めなければならなかった点も、少し心配ではありました。