去年の11月に、私の自宅の方へ戻ってきました。施設を退去した一番の理由は、やはり
叔母本人が施設での生活に馴染めなかった、ということだと思います。
具体的に何がどうだったのか、本人も耳が聞こえないこともあって、はっきりとした理由を詳しく話してくれるわけではないんです。ただ、施設での生活について『話をしても(職員さんが)聞いてくれない』とか、細かい不満を口にすることはありました。でもそれは、耳が聞こえないために意思の疎通がうまくできず、本人が歯がゆく感じていた部分が大きかったのではないかと思います。職員さんも大勢の入居者さんをみていらっしゃいますし、一人に付きっきりというわけにもいきませんから、仕方がない面もあると私は理解しています。
食事についても、『まずくて食べられない』と話していたことがありました。施設にいる間はあまり食欲がないようでしたが、不思議なことに、家に戻ってきた途端にものすごく食欲が出て。今91歳になりますが、年齢の割には本当によく食べるんですよ。
娘が亡くなってすぐの入所だったので、精神的に不安定だった部分もあるのかもしれません。明確に施設側と大きなトラブルがあったわけではなく、本当に細かいことの積み重ねや、本人の気持ちの問題、『わがまま』と言ってしまえばそうなのかもしれませんが…。それでも、本人がどうしても『もうここにはいたくない、家に帰りたい』と言うので、その意思を尊重することにしました。」
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