入居前はどのような状況でしたか?
叔母は元々、自宅で私たち家族と同居しながら生活を送っていました。当時は介護保険の認定は受けておらず、物忘れや徘徊といった認知症特有の症状も見られませんでした。移動する際には杖を使って歩行していましたが、家族と一緒に自宅で落ち着いた日常生活を送ることができていました。ただ、持病として肝炎を患っており、体調面での配慮が必要な状態ではありました。それでも家族が身近で見守りながら、日々の暮らしを共に過ごしていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めることになった直接のきっかけは、叔母が持病の肝炎絡みで体調を崩し、入院したことでした。入院治療を経て退院の時期を迎えるにあたり、それまでのように自宅で通常の日常生活を送ることが身体的に難しくなってしまいました。病院側からも自宅療養ではなく施設を探すように勧められたため、家族としても施設への入居を真剣に検討せざるを得なくなりました。そうした経緯があり、退院後の受け入れ先を見つけるために本格的な施設探しをスタートさせました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
叔母の施設入居を決断するにあたって、私自身の中に特別な心の葛藤や罪悪感といったものは特にありませんでした。肝炎での入院を経て自宅での通常の生活を送ることが困難になってしまったという客観的な状況があり、医療機関からも施設を探すように言われていたため、現実的な選択として受け止めていました。叔母の身体の状況を考えると施設での生活が必要不可欠であると理解していたため、悩んだり感情的に迷ったりすることなく、淡々と必要な手続きや準備を進めていくことができました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学で訪れた際の第一印象は、アットホームで温かみのある雰囲気だと感じました。一方で、見学時に少し気になった点もありました。差別的な意味合いになってしまっては申し訳ないのですが、施設内で働いているスタッフの方に外国籍の方が多く見受けられたことです。もちろん事前にきちんとした研修は受けていらっしゃるのだろうとは思いましたが、実際に叔母が入居した際、日々の細かな意思疎通がスムーズにできるのかどうかという点については、見学の段階で少し不安に思っていました。