入居前はどのような状況でしたか?
主人も85歳を過ぎ、もともと心臓に持病がありました。
しばらくは自宅で私が面倒を見ていたのですが、転んで大腿骨を骨折してしまい、歩けなくなってしまったんです。
一度はリハビリで退院できたものの、また心臓の具合が悪くなって入院。その入院生活の間に、だんだんと認知症の症状が出始めました。
自宅に戻ってきてからは、夜も眠らず、5分おきにトイレに起こされるような日々が続きました。
私自身も以前に転倒して体を痛めていたため、一日中付きっきりで介護を続ける体力がなく、心身ともに疲れ果ててしまっていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
在宅介護を続ける中で、主人だけでなく、夜に交代で泊まりに来てくれる子どもたち、そして私自身も、みんなが体調を崩してしまったことが、施設探しを始める一番のきっかけでした。
それに加えて、肺炎で入院した際に、病院から「どこか施設に入らないと退院は難しい」と言われたこともあり、急いで施設を探さなければならない状況になったんです。
探し始めてから2、3週間ほどで、こちらの施設に空きが見つかり、入居を決めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
主人は、最期まで自宅で過ごしたいという気持ちが強く、施設に入ることをずっと嫌がっていました。
「お前は鬼だ」とまで言われ、入居を決めた私には、本当に辛い言葉でした。
主人からすれば、施設に「入れられた」という思いがあったと思います。
ですが、私も体調を崩してしまい、仕事を持つ子どもたちにこれ以上負担をかけるわけにもいきません。
このままでは共倒れになってしまうという危機感がありました。
だからこそ、専門の方々にしっかりと見ていただける場所で、穏やかに過ごしてほしい。そんな思いで、辛い気持ちを乗り越えて入居を決断しました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
以前に別の施設を見学した際、少し気になる点があったので、雰囲気は大切にしたいと思っていました。
こちらの施設を娘と一緒に見学に伺った際は、特に不安を感じるようなことはありませんでした。
むしろ、周りの環境も施設の中もとても静かで、落ち着いた雰囲気だったのが印象的でした。