入居前はどのような状況でしたか?
主人とは、施設に入る前から少し距離のある関係でした。
当時、主人は60歳を過ぎたあたりだったと思いますが、介護が必要な状態ではまったくなく、むしろ元気すぎるくらいでした。特に女性との交友関係が活発で、家にいることはほとんどなく、正直なところ、私はほとほと困り果てていました。
身体的には何の問題もない主人をどうしたものかと、途方に暮れていたのが当時の状況です。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、主人の女性関係が手に負えなくなったことです。もう「どうしようもない」という言葉がぴったりで、このまま自宅で一緒に暮らすのは難しいと感じていました。
そこで、知り合いの弁護士さんに相談したところ、施設への入居を提案されたのです。私自身が施設を探したというよりは、弁護士さんを通して、市役所の方にも相談に乗っていただき、話がとんとん拍子に進んでいきました。もう本当に、相談してすぐのことだったと記憶しています。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
主人を施設に入れることについて、罪悪感や葛藤といった感情は、正直なところあまりありませんでした。長年、彼の行動に振り回されてきましたから、半ば呆れているというか、諦めに近い気持ちが強かったですね。
弁護士さんから施設入居の話をされたときも、本人も納得していました。むしろ、自宅にいるよりも気兼ねなく知人(彼女)と会えると、喜んでいたくらいです。そういう姿を見ていましたから、私としても、これがお互いにとって一番良い形なのだろうと、割り切って決断することができました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
施設の見学には行っておらず、すべて知り合いの弁護士さんにお任せしていました。その方を信頼していましたので、特に不安を感じることはありませんでした。
費用面や生活に関する基本的な説明は受けましたが、施設の雰囲気などを自分の目で確かめなくても、専門家の方が選んでくれた場所なら大丈夫だろうと思っていました。