母とは毎日のように「どう?」って電話で話していたんです。それが2〜3日かかってこないなと思っていたら、施設から「急に体調が悪くなって」と連絡がありました。
よく聞いてみると、その前の月にお部屋のお手洗いでしりもちをついてしまって、自力で立ち上がれなくなって、スタッフの方にベッドまで連れていってもらったことがあったそうなんです。それから急に様子が変わって、元気が出なくなり、ご飯もお水も飲めなくなってしまったというお話でした。施設からは「お葬式はどうされますか」とまで聞かれて本当にびっくりしました。看護師さんからは「皆さん年を取られるとこうなるんです、食べられなくなるのが当たり前なんです」と言われてしまって…。どうしても心配で、大急ぎで実家へ帰りました。
到着後すぐに、大きな病院へ連れて行きました。そこで検査をしていただいたら、先生から「ちょっと前に脳梗塞を起こした痕が見られます」と言われたんです。あのしりもちをついた原因そのものが、脳梗塞だったんですよね。それが分かっていなくて水分も食事も摂れていなかったため、体は心臓麻痺を起こす直前という本当にひどい状態でした。
すぐに集中治療室で治療していただいたのですが、数値が正常に戻った途端、母は自分でお食事もできるようになって、本当に別人みたいに生き返ったようになったんです。大好きなアイスクリームや刻んでもらったおかずを自分でスプーンを持って食べられるようになり、本当に命拾いをしました。私が行ったタイミングが、まさに生死を分けるところだったと思います。
ただ、この入院をきっかけに、母はバルーンをつけることになり、おむつでの生活になりました。チャームスイートさんでも相談には乗ってくださいましたが、毎日点滴をしたりといった医療行為をするには、施設側でできることに限度があります。そうした医療行為が常に必要になってしまったことが、この施設を退去せざるを得ない理由となりました。
...続きをみる