母の人生に寄り添ってくれるグランドピアノ
この施設に決めた一番の理由は、エントランスにグランドピアノがあったことです。母は元ピアノ教師で、人生においてピアノは非常に大きな存在でした。骨折する日の午前中まで弾いていたほどです。そのグランドピアノを使って、月に1、2回プロの方を招いたコンサートなどのイベントがあると伺い、生のピアノがある環境は母にとって良いだろうと思いました。
寝たきりになった今でも、そのことをスタッフの方が大切にしてくれています。担当のケアマネージャーさんは、母がショパンを好きなことを覚えていてくださり、エントランスに連れて行ってくれた時に、母のためにショパンの演奏映像を流してくれることもあるそうです。母の人生を尊重してくれるその姿勢が、とてもありがたいです。
経鼻経管にも抵抗なく対応してくれる安心感
施設を探す上で、母が経鼻経管であったことが一つの大きな壁でした。いくつかの施設に見学に行きましたが、条件が合わずに難航していました。しかし、こちらの施設ではそのことを伝えても全く問題ないという様子で、抵抗なく受け入れてくださる姿勢を見せてくれました。同じ系列の別の施設では「経鼻経管は難しい」と断られたこともあったので、施設によって方針が違うことも知りました。難しい条件でもスムーズに受け入れていただけたことは、大きな安心材料でした。
24時間看護師常駐の見守り体制
看護師さんが24時間常駐していることも、良かった点の一つです。夜間も含めて常に専門家の目が行き届いていると思うと、家族としては安心できます。以前、緊急で医師に診ていただいたことがあったようですが、そういったことも事後に「こういうことがありました」と報告の連絡をいただける形です。在宅介護のように、夜中に家族が呼び出されることがないので、精神的な負担が大きく減りました。
寝たきりの入居者も楽しめる配慮
母は寝たきりの状態ですが、スタッフの方々が日々の生活に彩りを与えようとしてくださるのを感じます。毎日1回はベッドから離れる時間を作ってくださり、1階のエントランスに連れて行って音楽などを楽しませてくれます。先日、近くで花火大会があった際には、夜の時間帯にもかかわらず、動けない母のような入居者も屋上へ連れて行って花火を見せてくれたそうです。動ける人だけが楽しむのではなく、皆が参加できるように体制を整えてくれる配慮が、とても嬉しいです。
