入居前はどのような状況でしたか?
2016年当時、母は86歳くらい、父は94歳くらいで、二人とも要介護3の認定を受けていました。両親ともに認知症の症状が進んでおり、母は短期記憶が1分ほどしか保てず、父も方位感覚や場所の認識ができない状態でした。そのため、二人だけで外出することは難しく、誰かが付き添わなければ出かけられない生活でした。
父には脳血管性認知症やアルツハイマーに加え、レビー小体型の幻視や幻覚、パーキンソン症状も出始めていました。室内でベッドからトイレへ行く程度であれば手を引いて歩くことができましたが、食堂への移動や廊下、エレベーターを使う際には車椅子が必要でした。この時期にはすでに、月のうち半分ほどをショートステイで過ごす生活を送っていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
以前利用していた系列の施設で、ショートステイの受け入れ条件が変更になったことがきっかけでした。入居権を持った方の入居が決まるなどして、これまでのように2週間単位でショートステイを利用することが難しくなり、継続を断られてしまいました。そのため、同じグループ内での紹介を受けて、こちらの施設を利用することになりました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
月の半分をショートステイで過ごす生活自体は以前から続けていたため、施設が変わることへの戸惑いはそれほどありませんでした。ただ、ショートステイを転々とするのではなく、早く入居権を購入して1箇所に安定して入れるようにしたほうがいいのではないかという思いは常に持っていました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学時に大きな不安を感じることはありませんでした。建物が大きくゆったりと作られており、玄関ホールや面会ができるソファスペース、その奥にある広い食堂など、全体的に広々とした印象を受けました。1階には大浴場もあり、入浴されている方の様子も見られました。また、自宅と施設の間をマイクロバスで送迎してくれる点も確認でき、安心材料になりました。