責任者の方々と直接つながる、他にない安心感
この施設を選んだ一番の決め手は、当時の施設長さんと副施設長さんのお人柄でした。見学に伺った際、とても親身に話を聞いてくださり、ここなら母を任せられると直感しました。
特に心強かったのが、その連絡体制です。何かあれば、事務所を通してではなく、会社の携帯電話に直接連絡することができたからです。電話をすればすぐに出てくださり、母のことで相談したいことがあると、いつでも時間をとって話を聞いてくれました。逆に、施設での母の様子や「今、こんなことで悩んでいるようです」といった細かな情報も、すぐに私に共有してくださったのです。この密な連携があったからこそ、離れていても母の状況を常に把握でき、大きな安心感につながっていました。仕事の都合で病院の付き添いに行けない時も、快く代わりに行ってくださるなど、本当に家族のように寄り添っていただいたと感じています。
自宅から近い、という物理的な距離がもたらす心の距離の近さ
施設を選ぶ上で、私たちの自宅から近いという点も非常に重要でした。実際に入居してからも、そのメリットは大きいと感じています。コロナ禍で面会が制限された時期もありましたが、それ以外の期間は、思い立った時に気軽に母の顔を見に行くことができました。
何か必要なものを届けたり、少し話をするだけでも、頻繁に足を運べるのは家族にとって嬉しいことですし、入居している母にとっても心強かったのではないかと思います。物理的な距離が近いことで、心の距離も離れることなく、最後まで関係を維持できたのは、この立地のおかげだと感じています。
24時間体制がくれた「一人じゃない」という確かな支え
母が一人で暮らしていた頃は、「もし今、家で転んでしまったら」「急に体調が悪くなったら」という不安が常にありました。施設への入居を決めた当初は、母を預けることへの罪悪感のようなものもありましたが、入居後はその不安が安心感へと変わりました。
24時間、常に誰かが母のことを見守ってくれている。この事実が、私たち家族にとって何よりの精神的な支えになりました。実際に、何か変化があればすぐに連絡をいただけましたし、夜中に何かあっても対応してもらえるという安心感は、何物にも代えがたいものでした。プロの方々に見守られているという信頼感が、穏やかな気持ちで母の介護と向き合う力になっていたと思います。