入居前はどのような状況でしたか?
義母は施設へ入居する前、自宅で一人暮らししていました。日常生活の面では、歩くペースこそゆっくりではあったものの、杖や歩行器などに頼ることなく、亡くなる直前まで自分の足でしっかりと歩くことができていました。また、持病などの特別な医療対応が必要な病気もなく、身体面においては比較的自立した状態で日々の生活を送っていました。ただ、年齢が90代前半という高齢であったこともあり、物忘れなどの様子が見られるようになっていました。専門医に診てもらったところ、認知症の初期症状が出ているという診断を受けていました。
日常生活に大きな支障が頻繁に出ていたわけではありませんでしたが、高齢で一人暮らしを続けているという状況もあり、日々の暮らしの安全性や見守りの面で、家族としては常に気にかけておく必要のある状態でした。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
施設探しを始めた直接のきっかけは、義母が一人暮らしをしていたことでした。身体は自分で動かすことができていたものの、専門医から認知症の初期症状が出ていると言われていたこともあり、遠く離れた場所で一人暮らしを続けさせることへの心配がありました。そこで、何かあった際にもすぐ様子を見に行けるよう、私たちの実家の近くで生活できる場所を探そうと考えたのがきっかけです。義母が安心して暮らせる環境を整えるため、2021年の初め頃から本格的に動き出し、1箇所だけでなく3箇所以上の施設を実際に見学して比較検討を進めました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設への入居を決めるにあたっては、何か強い葛藤や後ろめたさを引きずるといったことはあまりありませんでした。義母が一人暮らしをしていたため、安全面を考えれば実家の近くの落ち着いた環境に移ってもらうほうが良いという判断が自然とできていました。見学を重ねて納得のいく場所を探していたこともあり、入居が決まった際にも、義母にとって良いところに入れたのではないかと前向きに受け止めていました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学時の印象としては、決して悪くなく、むしろ良い感触を持っていました。建物の周囲に公園がある落ち着いた環境で、建物自体も割と新しかったため、過ごしやすそうな印象を受けました。ただ、見学時に少し気になっていた点としては、食事の提供形態についてでした。毎日どのような形でご飯が用意されるのか、賄いを作って待っていてくれるようなスタイルなのかなど、具体的な食事の仕組みについては少し不安に感じていました。