入居前はどのような状況でしたか?
兄が70歳の時でした。白血病の治療を終え、ほぼ寛解という状態で、一人暮らしをしていました。もともと自分の会社を経営していて、入居後もタクシーで会社に通うほど元気でしたし、長年一人で暮らしてきたので、誰かと一緒に住むことをあまり好まない性格でした。
最初は六本木ヒルズ、その後は高輪のマンションで、お手伝いさんに来てもらいながら生活していましたが、私も週に一度は様子を見に行っていました。病気のこともあり、いつ何があるかわからないという思いは常にありました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
本格的に施設を探し始めたのは、入居する半年前くらいだったと思います。兄は昔から港区に住み慣れていて、生活の拠点はずっとそこでした。ですから、施設を探す上でも港区内であることは、私たちにとって自然な条件でした。幸いにも、兄の状態は落ち着いていましたが、今後のことを考えて、サポートのある環境で安心して暮らせる場所を探そうということになったのがきっかけです。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設に入れることへの葛藤や罪悪感は、正直なところ、ほとんどありませんでした。というのも、最初に見学に行ったこの施設が、あまりにも素晴らしかったからです。担当の方の感じもとても良く、施設内を見せていただいて、ここなら兄も安心して快適に暮らせると直感しました。兄本人も納得してくれたので、他の施設と比較検討することなく、迷わずここに決めました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
見学の際に不安を感じた点は、特にありませんでした。むしろ、良い意味での驚きばかりでした。
レストランの食事は美味しかったですし、フィットネスルームやシアタールーム、カラオケなど、設備が本当に充実していました。麻雀クラブのような活動もあると聞き、元気であれば何でも楽しめる環境が整っているなと感じました。部屋も、まるで普通のマンションのような1LDKで、バス・トイレももちろん完備。これなら兄も今までの生活スタイルを大きく変えずに過ごせるだろうと安心しました。