入居前はどのような状況でしたか?
祖母は私たち家族と一緒に暮らしていました。もともと元気ではあったのですが、少し認知機能が落ちてきたのか、頭に血が上りやすくなっている様子がありました。昔から住んでいる地域でご近所の方々とは顔見知りだったのですが、ある時、隣人トラブルを起こしてしまったんです。被害妄想のような状態になり、私たちが仕事でいない間に、お隣の家に行って大声で文句を言ってしまって。
幸い、お隣の方も私のことを知っていたので、謝罪したら事情を理解してくれましたが、目の届かないところでこうしたことがあると困るな、と感じるようになりました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
一番のきっかけは、その隣人トラブルです。自分たちが仕事で留守にしている間に何が起こるかわからない、という状況に不安を感じるようになりました。このままではいけないと思い、本格的に施設を探し始めることにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設に入れると決めた時は、やはり葛藤がありました。祖母自身が「私のことを見捨てるのか」「捨てられるかもしれない」と、入居をとても嫌がっていましたし、その言葉を喫茶店仲間などに話しているのも耳に入ってきました。祖母の友人からも「まだ元気なんだし、もう少し家で見てあげたら」と言われたりもして…。
私自身、家で最後まで過ごすのが一番良いことなのは分かっているけれど、今の状況では難しい、という気持ちの間でかなり悩みました。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
色々と施設を探す中で、金銭面も予算内に収まるところでというのも条件でしたし、祖母の場合は元気で耳が遠いくらいだったので、要支援もつかない自立だったんです。なので自立でも受け入れ可能だけど、きちんと見守りがあるところというのも条件でした。
もし何かあった時に、孤独死してずっとそのままっていうのは嫌だったので。ちゃんと何かがあった時には対応してくれるけど、自立でも入居可能ですよという所を探しました。