一人ひとりの状態に合わせた柔軟で細やかな個別対応
定員が約20名と小規模な施設ということもあり、スタッフの目が一人ひとりの入居者にしっかりと届いていると感じます。
父が食事の際に「ご飯が硬い」と話したときには、柔らかめの軟飯に変更して対応してくださいました。また、父は差し入れのお菓子を目の前にあるだけ一気に食べてしまう傾向があったのですが、その様子を見たスタッフさんがお菓子を一度事務所で預かり、小分けにして少しずつ父に渡してくれるという対応をとってくださいました。
本来であれば手間のかかる作業ですし、施設によっては対応してもらえないような細かな配慮を、追加料金などもなく日常のケアの一環として当たり前のように行ってくださったことには大変感謝しています。入居者の個人的な癖や体調の変化をしっかりと把握し、臨機応変に対応してくれる安心感があります。
本人の気持ちに寄り添った生活提案とスタッフの調整力
入居当初、父が自室に引きこもりがちだった際、担当のケアマネジャーさんが生活にメリハリをつけるための提案を積極的に行ってくれました。
施設内にも併設のデイサービスがあり、部屋から歩いてすぐ行ける利便性はあったのですが、それだけでは建物から一歩も外に出ない生活になってしまいます。ケアマネジャーさんは父の性格や気晴らしになる環境を考え、あえて車で5分ほどの距離にある系列の別施設デイサービスへ通うプランを提案してくださいました。
送迎車に乗ってわずかでも外の景色を眺め、外へ出かけるという行為自体が父にとって良い刺激になると考えてくださった結果でした。実際にそのデイサービスに通い始めてから父の表情も明るくなり、機嫌よく通うようになりました。単に施設側の効率や都合を優先するのではなく、本人の生活の質を向上させるために何が良いかを真剣に考えて提案してくれた姿勢に深く感銘を受けました。
本人の意思を尊重する丁寧な対話と明るく活気のある現場の雰囲気
施設を訪問した際、スタッフのみなさんがハキハキと挨拶をしてくださり、デイサービスなどからも活気のある楽しそうな声が聞こえてくるなど、施設全体が非常に明るい雰囲気に包まれています。
また、父に対するケアの方針についても、家族に対して一方的に伝えるのではなく、まずは父本人としっかり向き合って対話をしてくれている点が印象的です。例えば、歩行補助具を使う際にも、本人が嫌がる形での強要は決してせず、本人が納得するまで根気強く話し合いを重ねて合意を形成してくれました。
入居者の尊厳を守り、本人が納得して生活できるように教育が行き届いていると感じます。家族への連絡も何かあればすぐに電話をくださり、面会時にも現場のスタッフさんが普段の父の様子を丁寧に共有してくれるため、信頼して父の生活をお任せすることができています。

