介護老人保健施設の施設概要
介護老人保健施設とは、要介護1~5の高齢者が「病院から退院することになったが、まだ家庭に戻って自立するのは難しい」といった場合に入居して、在宅復帰・在宅療養支援を目指すための介護施設です。したがって、長期入院が明けてから自宅に戻るまでの期間に利用されることが多い施設です。
また、介護老人保健施設は公的施設なので介護保険が適用されます。したがって、民間の介護付き有料老人ホームなどよりも安価な費用で利用できるのが特徴となっています。
入居期間は3~6か月と限定されているので、長期間にわたって入居したいという方には向いていない施設と言えるでしょう。
介護老人保健施設の費用
介護老人保健施設の1カ月あたりの費用の目安は8~14万円です。介護老人保健施設は入居金などの初期費用がかからないので、毎月の居住費、食費、介護保険サービスの自己負担額分、その他加算費用などが主な費用となります。
介護老人保健移設は、介護保険施設であるため世帯収入や預貯金額によって食費・居住費の減免を受けることが出来る特定入所者介護サービス費を利用できます。
多床室タイプ(相部屋タイプ)か個室化によっても費用が異なるので注意しましょう。
介護老人保健施設の対象者
介護老人保健施設の入居の対象となるのは、65歳以上の高齢者又は40歳以上で16の特定疾病が認められている方です。
中でも病状が比較的安定していて、伝染病などの疾患が無いなどの条件を満たしている方が入所の対象となっています。というのも、介護老人保健施設は在宅復帰を目的とした施設であるため重度の医療ケアに対応することが出来ません。もちろん同じ介護保険施設である特別養護老人ホームと比較すると看護師の割合は高くなっていますが、常時医療ケアが必要という方は入居できないのが特徴です。