入居前はどのような状況でしたか?
入居したのは主人の父です。入居前は、私たち夫婦の家から歩いて数分のところで一人暮らしをしていました。私たちが毎日様子を見に行くような生活でしたが、入院する2~3ヶ月ほど前までは普通に歩いていましたし、それまではその形でもなんとか生活が成り立っていました。
施設探しを始めたきっかけは何ですか?
ところが、本当に「あれよあれよ」という間に、目に見えて急激に体調が悪くなってしまって…。癌を患っていたこともあり、日に日に衰えていくのが素人目にもわかりました。
日中、主様も私も仕事などで目を離す時間帯があり、義父が1人きりになってしまうのが本当に危険な状態でした。食事も満足に摂れなくなっていましたし、万が一のことが起きたときに、自分自身で救急車を呼ぶことすらできないだろうなと。このまま一人にしておくのはあまりにも危ないと感じ、ケアマネジャーさんに相談して、急いで施設探しを始めることにしました。
入居決断時に葛藤や罪悪感はありましたか?
施設にお願いすることへの葛藤や不安は、特にありませんでした。むしろ、一人で家にいさせることのほうが心配でならなかったので、どこかに入ってほしいという気持ちでした。
何より、義父本人も「1人でいるのは不安だ」と感じていたようで、施設に入ることを自ら希望してくれていました。その点は良かったと思います。
見学時、施設に対する不安はありましたか?
実は、施設の見学はしていません。父の状態が急激に悪化し、本当に時間がなかったんです。見学をして検討している時間的な余裕がなく、まず入居できるところを確保することが最優先でした。なので、見学もせずに先に入居の席だけ取っていただき、後から本人が入るという形になりました。近くて、すぐに入れるところであればどこでも、というような切羽詰まった状況でした。