ハピネスどんぐりの里
に86歳・女性・要介護1で入居中の方へのインタビュー

今回お世話になる前は、別の施設に入居していました。そこは結構、娯楽関係に力を入れている施設だったんですね。その分、どうしても金額の負担が大きくなってきてしまって。母にとって必ずしも必要ではないケアも含まれていたので、もう少し本人に合っていて、費用も抑えられる場所はないかと、色々と調べ直したのがきっかけです。

母の様子ですが、入居してから特に大きな変化はないですね。穏やかに過ごしていると思います。施設を移ることについて、母が嫌がるかなという心配もあったんですが、そういうのは一切ありませんでした。新しいところに移ることにも特に抵抗なく、すんなりと受け入れてくれましたね。食堂も自由に使えるみたいですけど、本人としてはそういう場所で皆さんと一緒に、というよりは、自分の部屋で普通に好きなことをやっているみたいです。施設の中を自由に、その日の気分で過ごせているようです。

見学前は特に不安はありませんでしたね。実際に伺ったのは、今の「ハピネスどんぐりの里」さんだけです。見学に伺ったとき、新しくできたばかりで、とても綺麗な感じだったのが印象的でした。何より、個室にトイレとか洗面所がきちんと完備されていたので、前の施設に比べたらその辺はすごく充実しているな、と。見学しているときから「ここなら良いかな」という感じはありましたね。

スタッフの方が、週に1回、買い物や散歩に外へ連れて行ってくれているみたいなんです。どうしても施設の中にいることが多くなりますから、外に出る機会があるのはありがたいですね。本人もそれがだいぶ気に入っているみたいで、良い気晴らしになっているようです。

母本人から「前の施設よりも食事の内容がちょっと良くなったかな」という話を聞きました。私自身が食べたことはないんですけどね。でも、毎日食べる本人がそう感じてくれているのが、家族としては一番嬉しいことだなと思います。

予約もせずに、時間内であればいつでも面会できるので、そういう点はすごく良いなと思います。私も毎週末に会いに行っているのですが、思い立った時に顔を見に行けるのは安心です。何かあれば、その時にスタッフの方から直接様子を聞くこともできますしね。

施設から何か連絡が来るのは、手紙が月に1回ぐらい来るくらいですね。私が毎週末会いに行っているので、そこで何かあれば話も聞けますし、しっかり見守ってもらいつつ、だからといって過度に連絡が来ることもない。このくらいの距離感が、私たちにとってはちょうど良いと感じています。

今のところ、何も不便さは感じていません。おかげさまで、移ってきて良かったなと感じることの方が多いです。

今回お話を伺った息子様は、非常に落ち着いた口調で、お母様にとってより良い環境を冷静に判断し、選択された様子が伝わってきました。費用という現実的な問題から始まった住み替えが、結果としてお母様の穏やかな日常と、ご家族の安心につながったのだと感じます。「特に不便はないです」という言葉に、現在の施設への深い信頼と満足感が表れていました。毎週末お母様に会いにいらっしゃるというお話からも、親子の良い関係性が垣間見え、温かい気持ちになりました。