まるで高級賃貸マンションのような、施設らしくない空間
この施設を選んだ大きな理由の一つは、介護施設特有の雰囲気がないことです。私たちは「施設らしくない施設」を探していましたが、ここはまさに理想的でした。内装は木を基調とした温かみのあるデザインで、殺風景な感じが全くありません。
特に感心したのはお部屋のトイレです。他の施設では病院のトイレのような無機質な空間が多かったのですが、ここは床が木目調で、壁紙にも工夫が凝らしてあり、まるで一般家庭の少し広めのトイレといった趣です。車椅子でも問題なく入れるスペースを確保しつつ、居心地の良さも両立させている点に、細やかな配慮を感じました。これなら友人を気軽に部屋に呼ぶこともでき、母も抵抗なく受け入れてくれました。
入居者が孤立しないための、心地よい交流の仕組み
入居者が自室に引きこもりがちにならないような工夫が素晴らしいと感じています。1階のラウンジや各フロアにソファースペースがあるのですが、そこではいつでも無料でお茶やコーヒーをいただけるんです。他の施設では見かけなかったサービスで、このおかげで自然と人が集まり、会話が生まれるきっかけになっています。
母もよくラウンジでおしゃべりを楽しんでいるようです。施設主催のイベントだけでなく、入居者さん同士で生け花を始めるなど、自主的な活動も活発で、母も楽しんで参加しています。こうした環境が、母の新しい友人作りにつながり、毎日を明るくしてくれているのだと思います。
家族の生活スタイルに合わせた、柔軟な面会時間
面会時間の柔軟さも、私たち家族にとっては非常にありがたい点でした。多くの施設では面会時間が決まっていますが、ここはかなり融通を利かせてくれます。例えば、朝は7時半頃から、夜も30時頃まで面会が可能です。
おかげで、私は仕事前に少し顔を出すことができますし、子どもも学校の行き帰りや、少し遅くなった日でも祖母に会うことができます。いつでも気軽に立ち寄れるという安心感は、入居したばかりの母にとっても心強かったはずですし、私たち家族の「会いたい」という気持ちに寄り添ってくれる姿勢をとても嬉しく感じています。
「拘束感」のない、自由で安心な暮らし
暮らしの自由度が高いことも、この施設を選んで良かった点です。母は今でも一人で近所へ散歩に出かけたり、買い物をしたりしています。もちろん、施設の方は誰が外出したかをきちんと把握してくれているので安心です。
もし大きな買い物などで付き添いが必要な場合は、別料金にはなりますがスタッフの方にお願いすることもできます。施設に入ったからといって行動が制限されるのではなく、これまでの生活と同じように、自分のペースで自由に外出できる。この自立した生活を守りつつ、必要なサポートを受けられるバランスが非常に良いです。